見返したら、最後の投稿は昨年の9月になっていました。
そこから私は何をやっていたのか...。
今日はいくつかお知らせをしたいと思い、久々にブログを書いています。
現在、昨年の秋には想像もつかなかった世界が繰り広げられています。コロナウィルスで何十万人もが亡くなり、漫画や映画でしか知り得なかった都市封鎖が至る所で行われています。ほんの少し落ち着いてきたと言われていますが、まだまだ前線で戦っている人々は沢山おり、終息には程遠い現状です。
スウェーデンは世界の中でも珍しい政策をとっています。都市封鎖はせず、中学以下の子ども達は通常通り学校に通い、ジムもレストランも営業しています。もちろんソーシャルディスタンスは1.5m以上(場所によって1.8mだったり異なる)とるよう注意していますし、他にもいくつかルールはありますが、いわゆる”緩い”対策の中、各々が責任を持って生活しています。
何が正しいのか、どうするべきなのか、答えは分かりません。個人レベルではいくらでも言えますし、実際私はスウェーデンの戦略を支持出来ません。が、それはあくまで”私は”というもので、国民性や人口や経済など色々なものを考慮したら支持し得るものなのかもしれません。私の賢くない頭ではせいぜい自分や身近な人達を守る為にはどうしよう、と考える程度です。
彼の仕事は若干時間短縮されましたが、先々週から通常通りに戻りました。彼はオフィスワークではなく、感染リスクがちょっと高い職種なので心配です。幸い今週から夏休みで4週間休暇ですが、家にいる私にも感染の可能性がありますし、少しでも回避するために布製のマスクを作りました。普段は全くマスクをしないスウェーデン人。現在も保健局はマスクは別段役に立たないからつけなくていい、と言っています。それでもこの田舎町でもマスクをする人をちらほら見かけます。彼も彼の家族も然り。つけてくれるようになったのにはホッとしました。今までに友人達も含め30枚近く作りました。就寝時の乾燥防止にもいいので、コロナが落ち着いても使えそうですし、私でも役に立てて良かったと思っています。
幸いここは田舎で、いつも通り家にいる私はコロナでもあまり変わらぬ生活を送っていますが、日本にはもちろん帰れません。厳密に言うと帰れますが、私や他人のリスク&面倒を考えると控える期間だと思っています。荷物も日本からは大幅に遅れますし、こちらからは送れません。
そこでご報告です。
いままでネットショップを営んできましたが、こういった影響や自分の気持ちもついていけていない事実も含め、ånyo retoro butikenは突然ですが本日をもって閉店させて頂く事にしました。購入して頂いた方々、応援して下さった方々、本当にありがとうございました。creema店はこれからも継続して行く予定ですが、現在は商品を送れないので”休暇中”(違和感がありますが)という表示が出ています。事態が落ち着いたらまた再開する予定ですので、その際にはまたご縁があれば嬉しい限りです。
そしてお知らせです。
今ではほぼ犬や私達の生活が中心となっているこのブログですが、当初はネットショップと絡めてのスタートでした。ショップがなくなる今、JUGEMブログを継続する必要性がなくなりましたので、はてなブログにお引っ越しします。
私達のかわいい犬、ティトを中心に、”カワイーヌ・ティトの北欧生活”というタイトル名で新たにスタートです。今までの記事もごっそり引っ越す事はできますが、区切りをつけたく真っ新な状態から始めたいと思っています。自己紹介や暮らしについて、このブログと重複する事がでてくると思いますが、応援して頂けると嬉しく励みになりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
私の生活はティトを迎えてから行動も気持ちも大きく変わりました。私とパートナーの関係もそうです。ティトを想うあまり、お互いの意見がぶつかる事が増えたり、優先順位がお互い変わったり。もともとよくケンカはしていましたが、もう日本に帰りたいなと思う事も増えました。それでもティトが私達を癒してくれたり、笑わせてくれて前を向かせてくれます。2人の時にはなかった大変さと喜びのどちらもありますが、結果的にはかけがえのない時間と気持ちをくれているティト。毎年冬には太陽を浴びられないせいで気持ちが滅入り、動悸や寝不足で心身共に滅入っていた私ですが、それもティトが来てくれたお陰で驚く程暖和されました。飼う前は犬に若干の恐怖心を抱いていたパートナーも、今では大の犬好きです。どんなに大きい犬でも怖がらず喜んで撫でられるようになりました。そんな彼をみられたのも嬉しい変化の一つです。私達より短い命のかわいいティトが、楽しい人生(犬生?)だったと思ってくれるのが一番の望みです。
かわいいかわいいティト。
毎日何回かわいいねーと言っていることか...。
可愛すぎてカワイーヌ・ティト。
という訳ではてなブログに続きます!
このブログ読んで下さった全ての方々、応援どうもありがとうございました。
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昔のビバヒルの吹き替えがアレだった事は有名な話です。
中でも、デヴィッド坊やがよく言うセリフがこれ、”ワーオです”。
すげぇ!と言いたい時、意表をつかれて驚いた時、坊やはよくワーオですと洩らしていました。
ワーオです...
昨日、気付けば私はそう呟いていました。
スウェーデンのアパートのキッチンはだいたいどこも似たようなものです。丸いプレートが電気で発熱するタイプのソリッドエレメントコンロか、フラットなIH。その下部分にはもれなくオーブンが設置されており、コンロとオーブンが一体化しています。
オーブンを開ける時、親指でつまみを押してロックを外してから開けますが、つまみにかぶせてあるプラスチックが割れてしまいました。金属がむき出しになっているので、ミトンをつけないと熱くて触れません。入居時に既に割れており、早々に直してもらったのですが、それから3年でまた割れました。
自治体に連絡して替えのプラスチックカバーをつけてくれるよう頼みました。やってきた修理人はオーブンの型番を確認し、合うものを取り寄せてからまた来ると言って去って行きました。
それから数週間。
いつものように忘れられてるな、と思った頃にまた別の修理人がやってきました。オーブンの型番を確認させてくれ、と。報連相が上手くいってないのだろうと思い、私は何も言わずにキッチンに通しました。写メを撮って去ったその修理人。
それから数週間。
昨日、ティトとの散歩が長くなり、いつもより遅めの昼食となりました。13時半頃から準備に取りかかり、サーモンと野菜のホイル蒸しをフライパンで熱し始めました。だいたい20分で出来上がりですが、10分が経過したところで玄関のベルが鳴りました。オーブンを取り替えに来た者だけど、と前回の2人とはまた違う修理人がそこに立っていました。キッチンに通すと、ちょっと料理止めてくれる?と修理人。オーブンのつまみ変えるだけなのに?と思いつつ、言われるがままフライパンをどけました。修理人はオーブンコンロを前に引きずり出し、サイドに記されている型番を確認しました。また確認?とちょっとうんざりした私に、その修理人は必要なものを車に取りに行くから、と言って家を出て行きました。つまみ1つなのに?持って来なかったの?と不思議に思っていると、もう一人別の修理人を連れてやってきました。新しいオーブンコンロと共に。
ワーオです。
つまみ交換ではなく、本体ごと交換になりました。
今まで使っていたものをごっそり取り外し、電動ドライバーやら水平器などで色々調整しつつ、彼らは新しいものをカポっとはめました。その間30分。途中だった鮭のホイル蒸しはゾンビ化。夕食のために解凍し、冷蔵庫に入れようと思っていたパイシートはカピカピ。
賃貸のアパートなので、元々のオーブン&コンロは使い古され、落ちない汚れや傷がたくさんありました。新しいものになって嬉しいのはもちろんですが、事前に連絡をくれていたら、そもそも全取っ替えだと教えてくれていたら、とモヤモヤする気持ちもあり、結果ワーオです。
しかもこれ、背後のコンセントが邪魔して壁との間に隙間があります。私達が前に使っていた型とはちょっと異なるらしく...。
いやだ...。
この状態で設置完了?と訊ねると、コンセントが邪魔してるから、と修理人が返答。それはわかるけどこの状態では困る、と伝えたところ、じゃあ他の修理人を手配するから、と言って2人は帰って行きました。いつ来るのかはもちろん不明。聞かなければきっと手配せず。なんだか気分がパッとしませんが、ゾンビ化したホイル蒸しを新品のブツで温め直し、黙々と食べました。
帰宅した彼に、無言でオーブンコンロを見せました。
ワーオ。
冗談抜きで本当にそう呟いた彼。
新しくていいけど、何この隙間。ってごもっとも。
隙間に油が落ちて行かないよう、しばらく工夫しながら使って行こうと思います。
因みに設置直前、IHの方がよかった?と聞かれました。IHがいいと言ったらどうなっていたのか。その後の事を考えると色々面倒くさくなって、それでいいよ、と言った私は間違っていたのか。
以上、素直に喜べない新品家電でした。
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北スウェーデンではまだ冬の3月末のある夜。
彼が迷子犬のイェムトフンド、ルートを保護し、家に連れて帰ってきました。
ルートはメスでとても人懐っこく、私達のことを全く警戒する事なく、家の中にすんなり入ってきました。足が長くてガッチリしているイェムトフンド。普段接している犬は小さなハバニーズのティトなので、最初私達はどうしていいのかわからずどぎまぎしていました。何歳かもわかりませんし。晩ご飯をあげた後は、とりあえずルートのしたいようにさせようと思い、見守る事に。
ティトは突然やってきた大型犬に驚いていましたが、怯えるわけでも吠えるわけでもありませんでした。ルートはティトよりも部屋の探索に興味があるようで、全ての部屋に入って匂いを嗅ぎ、状況を把握しようとしている様子でした。ティトは一定の距離を保ちつつ、ルートの後をついて歩いていました。かわいい。
一通り調べた後、ティトが普段遊んでいるマットで遊び始めたルート。
え?それ僕のなんだけど?と言いたそうなティト。
ティトが近づいたこの時、一緒に遊ぼう!とルートが誘い始めました。突然誘われてティトはびっくりしたようですが、なかなかどうして、ルートの周りをぴょんぴょんしながら遊び始めました。ですが、夜で疲れていたティトは、しばらくしたら普段通りベッドに横になってうとうとし始めました。
私達はルートの首輪に彫られた電話番号から、飼い主の名前と住所を知る事が出来ました。家に連れて行く?と相談しましたが、そもそも家の電話に出ないので連れて行っても意味がありません。留守電に入れたメッセージを聞いてもらうのを待つしかないのか...。
今夜はルートを泊める事も覚悟した私達。
そんな事はどこ吹く風のルートは...
床に座っている私の横でゴロンして、体をぐりぐりこすりつけてきました。
こんなに簡単にお腹を見せていいのか…?と私が聞きたいくらい、無防備にじゃれてくるルート。ティトはこのように甘える事はないので、ちょっと新鮮で嬉しくなりました。ティトとはまた別の可愛さ。
ちょっと話がそれますが、同じ犬でもこうも違うものか、と思う事がもう一つ。抜け毛。ティトの場合、ブラッシングの時にブラシに溜まるだけで、それ以外ではほとんど抜けません。ですが、ルートの抜け毛といったらもう...。洋服からカーペットまでルートが居た場所には沢山の毛が散らばっていました。掃除をすればいいだけですが、面倒だと思う人もいるでしょう。そういう意味でも犬種選びって大事だと思いました。
ルートが家にきてから2時間半。
試しにもう一度警察に電話してみることにしました。が、答えは同じ。誰からも迷子犬捜索の連絡は入っていないから、そのまま保護しておいて、と。仕方ないね...と電話を切ろうとした時、電話口の警察官がちょっと待って!と叫びました。たった今、迷子犬の問い合わせ電話が来たようなので、その電話とこの電話を繋ぐ、と。へぇーそんな事できるんだーと違う事に驚いていた私ですが、繋がれた通話口の人は思った通りルートの飼い主でした。
そもそもなぜルートが丘にいたのか。
小学生の子ども達が家で留守番していたそうですが、ヘラジカの匂いを嗅ぎ取ったルートが、ドアをどうにかして開けて出て行ってしまったようです。ルートはまだ2歳だった事が判明しましたが、まだ自分を抑える事が出来ずにヘラジカの元に駆け寄ってしまったようです。彼が電話をした時、飼い主は外を探しまわっており、留守電も聞いていなかったようです。何はともあれ、無事に帰れるようになり安心しました。
私達はそれまでルートにかかりきりになっていましたが、ふとティトを見ると、ベッドから出て寂しそうにこちらを見ていました。
あぁ...ごめん....。
今すぐ迎えに行くから!と言って電話を切り、15分くらいして飼い主はやってきました。ルートはとても喜んで飼い主の元に駆け寄り、飼い主は私達に感謝を述べ、今度お礼を持ってくると言って帰って行きました。22時半。長い夜は終わりました。
雪がとけてヘラジカもいなくなり、また普通に丘に散歩に行くようになりました。丘の近くに住んでいるルート。たまに出くわしてはティトと挨拶をしたり、私達に愛想を振りまいたりするようになりました。
あれから5ヵ月経った今。
あれぇ?
あの時おっしゃっていたお礼はどうなったのかなー?
と、私はいやらしくずっと覚えています。
別に何かして欲しいわけではありませんが、覚えています、ということです。
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前回の記事でスウェーデンの国犬であるイェムトフンドについて書きましたが、今年の3月終わり、私達はその犬と深く関わる事になりました。
日本ではもう春が始まっていたその頃、北スウェーデンではまだまだ雪がこんもり残っていました。川や湖ももちろん凍結。毎年ヘラジカはそんな場所を渡って住宅地まで歩いてきますが、今年はその数がとても多かったようです。家の裏庭や普段行く森周辺でもよく目撃されていました。
そんなある日、ティトと共に夜の散歩に出掛けた彼。ヘラジカ目撃情報があった丘方面には行かないようにね、と言っていたにもかかわらず、すっかり忘れて彼らはそちらに歩いて行きました。それを知らずに家でのんびり待っていた私。そこに彼から電話がかかってきました。
コードレッド!コードレッド!と叫ぶ彼。
かなり慌てた様子で、なにやらごちゃごちゃ言って一方的に電話を切りました。
ヘラジカと犬がいて助けるけどティトがいるから一回帰る!という内容。私は終始、は?という感じ。とりあえず一回帰って来るって言うから、その時話を聞こうと思っていました。
彼は帰ってくるなりティトを私に預け、冷蔵庫からソーセージを持ち出し、じゃ!と言ってすぐに出掛けようとしました。ちょ待てよ!と呼び止める私に対し、急いでるから!と若干キレ気味の彼。とりあえずちょっと落ち着いて、状況を教えてとお願いしました。
支離滅裂な彼の説明をまとめると、丘にヘラジカが居た、と。で、そのすぐ近くに何故かノーリードのイェムトフンドがいて、ワンワン吠えまくっていた、と。犬を助けようにもティトがいるのでどうにも出来ず、とりあえずティトを帰宅させて改めて助けに行く、と。
丘のどの辺なのか、助けた後はどうするつもりなのか、色々聞きたい事は沢山ありましたが、彼は早く戻って犬を助けないと!と気持ちが先行し、今すぐ家を飛び出す勢いで話にならず。戻った頃には飼い主が現れているかもしれないし、と私は気持ちを切り替え、彼を見送りました。ティトの足を洗って乾かして待つ事しばし。
なかなか戻って来ない彼。まさかヘラジカが怒って襲ってきたか...?とちょっと心配になった頃、彼から電話がありました。
いい?落ち着いて聞いてくれる?
実は今家の側にいるんだけど、犬を保護して車に乗せています。
これから犬と一緒に家に帰ろうと思うのですが、心の準備をお願いします。
以上。
飼い主現れず、か...。
私に怒られると思った彼はおずおずと丁寧に話してきました。さすがに犬を置き去りにして来いなんて言いませんが、そう思われた私って。普段の鬼さ加減がこんな時に出るものです。ってそんな事はどうでもよく。
イェムトフンドは大型犬です。ティトは大丈夫だろうか。その前に私は大丈夫だろうか。ちょっと不安になりました。
帰宅した彼とイェムトフンド。犬の首輪にはルートという名前が彫られていました。
改めて彼に話を聞くと、ティトとのんびり歩いていたら、丘の上の方で犬がずっと吠えていたので不思議に思い、ティトを抱きかかえて腰以上まである雪をかき分け、上の方まで行ったそうです。そこでルートとヘラジカを見つけたとの事。イェムトフンドはもともとヘラジカの狩る犬種です。匂いを感じたのでしょう、家から抜け出したか散歩中に飼い主の隙をみて走ってきたか、本能のままに辿り着いて対峙していたようです。近くに飼い主らしき人は誰もおらず。警察に電話したら、しばらく面倒を見てくれと言われ...。
ヘラジカはとても大きく、怒ったときはとても危険です。再度丘に行った彼は、家から持って行ったソーセージをルートの視界にちらつかせ、どうにかおびき寄せて車に乗せたそうです。ルートとヘラジカの距離はほんの3m。ルートに近づく=ヘラジカにも近い、まさに命がけ。誰も傷付かなくて良かったです...。
ルートが家にきて私達は気付いた事がありました。外では暗くて見えなかったけど、首輪には名前と一緒に電話番号も彫られていました。なんだ!すぐに解決じゃない!と思った私達。しかし彼がその番号に電話しても留守電になるだけ。一応メッセージをいれましたが、その後折り返しかかってくる事はありませんでした。
さてどうしたものか...。ちょうどティトの晩ごはんの時間だったので、ルートもお腹が空いていると思い、ティトのフードを多めにあげてみました。がつがつ食べたルート。良かったと思いつつ、さぁ次はどうするか...。時間は19時半。私達は頭を抱えました。
長くなりそうなので、今日はここまでにします。
結論から言うとその日のうちに解決したのですが、続きはまた後日。
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フラッと寄ったリサイクルショップで、彼が犬の辞典を買ってきました。
かわいい。
進化の歴史から犬と人との歴史、コミニュケーションの方法、体の構造等、犬にまつわるあらゆる事が記されています。犬と暮らしている人にとっては読むのが楽しく、勉強にもなる本です。スウェーデン語が出来れば、ですが。有り難い事に写真や絵が載っていますので、私はそれを見ながらなんとなーく分かったような気になっています。つまり分かっていません。
が、そんな私でも頑張って解読したいページがあります。
それは犬種別説明のページ。
仔犬の頃のティトはどんな犬や人にも喜んで近づいて行き、愛想を振りまいていました。それが幼さの象徴でもあったのですが、成長したティトは仲良くなりたい人&犬を選ぶようになりました。
人の好みはだいたい分かります。
あまり大声ではなく、高い声を出してくれる人は好き。なので必然的に女性の割合が多いです。背の高い男性はちょっと苦手ですが、仔犬の頃からよく接している人は大丈夫です。子どもはすぐに頭を撫でようとするので、あまり好きではないようです。散歩コースに子どもが遊んでいると、立ち止まって警戒します。
犬の好み。これは未だにちょっと分かりません。
仲の良い犬達になにか共通点があるかもと思い、犬種別の説明に興味が湧きました。
斜め前に住んでいるジャーマン・ショートヘアード・ポインター。
スウェーデンではVorsteh(ヴォシュテー)と呼びます。
もともとは狩猟犬だったそうですが、今はあまり狩猟用ではないようです。ティトの友達はいつも木の棒を口にくわえて散歩をしています。運動量はかなり必要なので、飼い主は自転車に乗っています。ティトを見ると尻尾をぱたぱた振るので、その尻尾に私もティトも何度も打たれました。体格は60〜65cmなので、かなり強し。
こちらも斜め前に住んでいる、Affenpinscher(アッフェンピンシャー)。
猿のような顔の小型犬。ティトよりもだいぶ小さいです。
日本にはあまりいないようですが、スウェーデンでは割とよく目にします。ティトの友達はおばあちゃんなので、歩くスピードがかなり遅く、ぺたぺたゆっくり散歩しています。体格とその歩き方と顔がとても可愛く、私も大好きな犬です。家庭犬と見せかけて実はネズミを捕まえるのが上手だったり、匂いを追跡する能力が高かったり。
蚤の市で出会ったフィンスク・ラップフンド。
フィンランドの犬で、恐らく日本にはいない犬種です。
ティトはたぶんこの犬に一目惚れしたと思われます。
今まで色々な犬に会ってきましたが、出会うや否やもの凄く喜んで、私も彼も驚いたのを覚えています。この犬も然り。相思相愛だったのでしょう、お互いの喜びようと言ったらもう...。大きめの中型犬なのでティトとの体格差はかなりありましたが、そんなことは彼らにはどうでも良かったようです。
他にも見てみましたが、あまり共通点を見出せず。
大きな犬とお年寄りの犬は割と好きな傾向がありますが、あとはただの相性でしょうか。犬種関係なく。
そういえば肝心のハバニーズ。
もちろん見てみました。
キューバ産と言われていますが、現在キューバでは珍しいそうです。上流階級の人々に可愛がられていたようですが、フランスやロシア、キューバでの革命の影響でそういった人々がアメリカに亡命したり、階級がなくなった為、数が減ったそうです。他にもいくつか書いてあったハバニーズ解説、読んでみてもなんだかピンときません。なぜ?
だって宅の坊やは...
びよーん。
平均体重3〜6kgとありますが、ティトは7.6kg。
平均身長20〜28cmとありますが、ティトは40cm。
個体差があることを忘れるべからず、ということです。
ですが、自分達の生活に合う犬種は何なのか、飼う前に調べるのはとても重要な事だと思います。
最後にもう一種、ティトがひょんな事から仲よくなった犬を紹介します。
スウェディッシュ・エルクハウンド。
スウェーデン語ではイェムトフンド。スウェーデンの国犬です。
今年の冬に起きたひょんな事は、私達にとってかなり大きな事件だったのですが、それについてはまた後日。
ティトの好みが分からぬまま、今日は終わりたいと思います。
毎度お読み頂き有り難うございます。
↓グレースケリーとウチの飼い主って同じ人間?とティトに聞かれたら、違うと答える私ですがクリック頂けると嬉しいです。
お盆が過ぎて夏休みも終わり、日常が戻ってきた人が多いのではないでしょうか。スウェーデンでも長い夏休みが終わり、お店や施設は通常運転に戻りつつあります。
まだ終わって欲しくない夏ですが、悲しいかな終了した模様です。
ナームー。
家の近所はまだ緑色の芝生が広がっていますが、久しぶりに散歩に行った丘には、まるで秋のような風景が広がっていました。若干紅葉も始まっていますし、落ち葉も増えてきましたし。日中は16〜18℃程度で非常に爽やかなのですが、もう少し夏の暑さを楽しみたかったです。
というのは人間の私達だけで、ティトは変わらずただただ今を楽しんでします。
ティトには犬種も年齢も同じネモという大親友がいます。ティトはネモ宅の前を通り過ぎる時、いるかなーと必ずチラチラ気にします。そんな風にチラ見したある日の散歩。期待通り、ご主人とネモが庭でくつろいでいました。その姿を見るや否や、リードをグイグイ引っ張って庭に入って行こうとするティト。だいたいいつもご主人か奥さんが気付いて庭に招いてくれますが、そうでない場合は大きな声で挨拶をして、今遊べますか?と伺います。優しい飼い主さんと可愛いネモ。ティトは尻尾が取れそうなくらいぱたぱた振っています。
ティトはハバニーズの中ではとても大きいのですが、ネモは更に若干大きく、じゃれ合うには適している体格同士です。
ネモにとってもティトが一番の親友だそうです。取っ組み合って遊んでいる2匹は、これ以上ない程楽しそう。家の近所にこんなに良い友達がいて、本当に幸運だと思います。
散歩は朝と昼が私で、夜は彼の担当です。
彼との散歩時間でよく会う近所の犬がいるそうです。
何匹かいる友達の中でも、私はその犬にだけは会った事がなかったのですが、先日遂に対面する事ができました。
12歳、メスのミニチュアシュナウザー、ペニ。
写真からも分かるように、ティトの片思いです。
しかし懐が深いペニ。ティトがお尻をくんくん嗅いだり、顔をペロっと舐めても、あしらうようにクイっと顔を背けるだけ。
ねぇ遊んで!こっち向いて!と、一生懸命のティト。
ペニが無反応なので、ティトは想いが過熱してどんどんしつこくなります。度が過ぎるとペニは豹変して2、3度激しく吠え、ティトは怯んで距離をとります。ティトが離れると、また地蔵のように穏やかになるペニ。学ばないのか、それでもなお振り向いて欲しいのか、何度もそのやりとりを繰り返すティト。
彼に聞いたところ、毎回そんな感じらしいです。
でも、境界線を踏み込まなければどうぞご自由に、とペニはいつも受け入れてくれるらしいです。犬も歳をとると色々許してくれるようになるのでしょうか。はたまた、もともとそういう性格なのか...。
もう人生の折り返し地点を過ぎている私ですが、まだまだ許せない、許したくない事が度々あります。若い頃に比べればだいぶ減りましたが、ペニを見ていてちょっと反省しました。
彼は私の境界線を楽しそうにスキップしてどんどん入ってきます。
ペニを見て何か感じて欲しいところです。
その境界線が多過ぎる&範囲が狭過ぎるのは、棚に上の上の方に置いておいて。
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ベリーの季節になってきました。
7月の終わり頃に1週間暑くなりましたが、8月に20度以上になる日はありませんでした。そのせいか例年はこの時期もう終わりかけのカシスやフサスグリも、やっと今収穫出来るようになりました。
裏庭はアパートに住む人々の共有スペースですが、1階に住む女性がカシスとフサスグリを昔そこに植えたそうです。私達は昨年、誰が植えたか知らず当然のように穫っていたら、その女性が家から出てきて、それ私が昔植えたの、と教えられました。だから穫っちゃダメという事ではなく、女性はご自由にどうぞと言ってくれました。そもそも共有スペースを自由に使ってはいけないのですが、それは今はおいといて。
その女性を仮にQさんとしましょう。
1週間前、私はそのカシスを摘みに行きました。
少ないながらも熟した実があり、それを選んで穫っていたのですが、私の姿を目にしたQさんが家から出てきて言いました。まだ早いからもう一週間待て、と。熟したのだけ穫ってるんだけどとは言えず、オーケーイと返事をして家に戻り、1週間待つことにしました。
そしてちょうど一週間後の夜。
ティトは玄関ホールでダラダラし、私達もそれぞれ好きなようにのんびり過ごしていた20時。ピンポーンと誰かが訊ねてきました。こんな時間に心当たりもなく、ティトは飛び上がってワンワン吠え、私達も驚きながら慌ててドアを覗きました。立っていたのはQさん。はて?
ドアを開けて一応快く挨拶すると、Qさんは手に持っていたフサスグリとカシスの実を私達に差し出してきました。もう食べごろだから摘んでも平気よ、と。突撃訪問はあんまり好きじゃないんだよな...と内心思った私と彼ですが、わざわざ教えに来てくれてありがとう、とお礼をしました。じゃぁまたと締めくくろうとした私達にQさんは、私ラズベリーが実っている場所みつけたの!と教えてくれました。
あのね、場所を教えたいんだけど口頭じゃ上手く説明できないから、あなた達のバルコニーに行ってもいいかしら?と靴を脱ぎ始めたQさん。うそでしょ...?と心で呟きつつ、どうぞどうぞと言う私のお口。バルコニーまでには玄関の廊下を歩き、リビングを横切らなければなりません。うっわー見せたくないわーと喉元まででかかる言葉を飲み込みつつ、こっちこっち!と招く私のお手て。
Qさんはバルコニーに出ると裏庭を色々指差しながら、あっちから回ってあの小道に入ったところの両脇にある!と、説明してくれました。それ口頭でもいいよね?って日本語でうっすらぼやきつつ、それを紛らわすように写真を撮る私。それがこちら。
Qさんが持ってきてくれたベリーと共に。
説明し終えたQさんは、入ってきた時と同じように部屋を色々と眺めながら帰って行きました。そう、たぶんベリーはちょっとした口実で、部屋の中が見たかったのだと思われます。あーあ。
そもそもなぜQさんなのかと言うと。
彼女は以前、たまたま私の彼と同じ所で習い事をしていました。
それはQigong、気功です。だからQ。
彼は先生と相性が悪く数ヶ月で辞めましたが、一緒に習う中でQさんの人となりを少し理解していました。ここに引っ越した時、私は彼からこんなことを言われていました。
Qさんはいい人だけど、人の事にすごく興味があって知りたがるから、ちょっと注意ね、と。
知られたところで何を言われても別にいいのですが、このように突然プライベートなスペースに入って来られるのはあまりいい気分がしません。Qさんが帰ったあと、彼と顔を見合わせてお互い深いため息をつきました。無下に拒否するのもそれはそれで嫌なので、もうどうしようもないのですが。
翌日。
カシスを摘んでシロップを作りました。その件はQさんありがとう。
2.25ℓ分の実。
煮詰めて濾して砂糖を加えて、完成したのは1.5ℓ分。
ちょうどこのシロップを作り終わった直後、ティトと散歩に出掛けたらQさんに会いました。私が教えた場所のラズベリー摘んだ!?と聞かれましたが、とりあえずカシス摘んで今シロップ作ったところ、と伝えました。どれくらい作ったのか聞かれたので1.5ℓと言うと、ずいぶん少ないのね!とちょっとディスられました。もっと摘んでネットで売ればいいのに!と助言をしてくれましたが、ヘラヘラ笑ってやり過ごしました。
−20度の冬。寒すぎて道端では長話しません。だいたいが挨拶だけです。
早く冬が来ればいいなって移住後初めて思いました。
外じゃゆっくり話せないから...ってまた突撃訪問がありそうな気がしないでもないですが、ないと願って。
毎度お読み頂き有り難うございます。
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我が家のハバニーズ、ティトは寂しがりやです。
仔犬の頃から留守番の練習をしていますが、ご近所さんとの色々であまり吠えさせる事が出来ず、未だにティトは留守番できません。どうしても出掛ける用事がある場合は彼の実家に預けますが、それは稀です。そんな風に家で私と居るのが当たり前になっているせいか、私が部屋を移動するときはトコトコ後をついてきます。いつでも姿が見えるように。
このように書くと、さぞかし甘えん坊で片時も離れられない犬、という感じがします。
ですが、ティトは甘えん坊ではありません。
座っている私の膝の上にも乗ってきませんし、撫でて欲しいと近寄ってくる事もありません。散歩中、リードを外して走り回っている時に、おいでーと叫ぶと喜んで走り寄ってきますが、家の中でおいでーと言っても滅多に寄って来ません。犬ってそうだっけ...?想像していた犬のイメージとは違ったので私としてはちょっと寂しいのですが、ティトに言わせれば、勝手に想像して何言ってんの?です。
ツンデレなティト。
ツンとデレの差があればある程、デレの時の喜びが増します。
人間でそんな落差がある人はすごく嫌ですが、ティトは別。
ツンツンする時のティトはこんな感じです。
・撫でられるのは嫌じゃないけど、自分から頼む程じゃない。
・近寄ってもいいけど、その時は撫でられるよりも遊びたい。
・ちょっと離れて飼い主の様子を観察したい。
・昼寝する時、最初の3分以降は離れて自由に寝たい。近寄らないで欲しい。
デレデレの時は...
・夜寝る時。くっついて一緒にゴロゴロ。
・飼い主の靴下とか靴とか服の上に寝そべりたい。匂いが大好き。
・どこかに預けられて数時間後に会った時。嬉しくて体をこすりつけたいし顔中舐めまくる。
・休憩は飼い主の足元で丸まる。
・悲しそうな時は側に寄り添ってくれる。
静かだな、と思って足元を見てみたら、私のサンダルに鼻を突っ込んで昼寝していました。なんか嬉しいし顔がにやけるけど、危険じゃない?匂い大丈夫??
こんなツンデレ具合を見ていると、猫みたいだと感じます。
私の髪の毛でじゃれたり、マットをガリガリ引っ掻いたり、遊び方も猫みたいなティト。飼う前の私の犬像は甘えん坊のイメージが漠然とありました。人間と同じく犬にも色々います。同じ犬種でも性格は違います。近くで見ているとティトにも好みや傾向はあるんだと、手に取るようにわかります。犬は犬なりに沢山考えており、自分なりに工夫したり感情を伝えようとする様子は、非常に健気で胸を打たれます。
夜中、私にくっついてひっくり返っていたデレティト。そーっと起きて写真を撮りました。最高に無防備。こんな姿を見ていると可愛すぎて泣きそうになります。
話しかけると何かしら反応してくれるティト。ぷいっと興味なさそうにされても、私は気にしません。ティトに言わせれば、ただのうざい飼い主かもしれませんが。
.....だからか?
うざいからなるべく距離を保ちたい?
一度甘い顔をするとつきまとうから、コイツにはツンツンしておこう。って?
そういうわけ??
ティトにはデレデレなくせに、パートナーに対しては割とツンツンな私。
彼の気持ちがちょっと分かりかけてきた今日この頃です。
毎度お読み頂き有り難うございます。
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小学生の頃の私のバイブルと言えばドラえもん。全巻揃えるにはお小遣いが足りず、頑張って集めたり貰ったりしたドラえもんの漫画は十数巻しかありませんでした。それらを夜な夜な飽きる事なく、繰り返し読んでいました。翌日学校が休みだと、眠い目をこすりながらいつもより数話多めに読んでいました。大好きだったのは12巻の最後。のび太達がドイツのお城に引っ越すお話でした。なんだか久々に読みたくなってきます。
ところで、第一巻のドラえもんを読んだ事があるでしょうか。
その頃のドラは今のようにシュっとしておらず、頭部が胴体にもっと沈んでいて、ずんぐりむっくりな感じでした。
意味もなく4ドラ。
なぜ今このドラを思い出したかと言うと...。
ウチにもいたからです。ズングリ・ムックリー。
散歩中、ちょうど私の目線からティトを見ると首がよく見えなくて、昔のドラえもんみたいだなーといつも思っていました。もこもこした毛の影響もあると思いますが。
そんなムックリー氏に、ある実験をしてみました。
クッションの上で休憩するのが好きなムックリー。
3つあるクッションを全て重ねて高くしても、そこに登って休むのか?です。
一段は余裕なので、二段からスタート。
登れる...よね?
微妙ですが、一応OK。
では三段に挑戦。
ちょっと高いけど、どうでしょう。
目線の先には私が立っています。
これ、いつもの高さだっけ?と、まるで私に聞くかのように、ちょっと戸惑っています。
でも...!
よいしょ。
ズングリな足を頑張って持ち上げました。
えいや!
股が裂けようと、口にくわえたおもちゃは離しません。
何度か挑戦しましたが、無理だと悟ったのでしょう。
どうしたらいい?と私をジッと見つめて訴えてきました。
クッションを押さえて登りやすくしてあげました。
この後一度登ろうとしましたが、もう片方の足がやっぱり持ち上がらず、ぷいっと踵を返して完全に諦めてしまいました。
残念。
ズングリ・ティト・ムックリー氏の記録、おまけの2段。
普段、こんなことをして遊んでいます。
ティトの考えている事が伝わってきますし、短い足で頑張っている姿も可愛く、私も楽しませてもらっています。このままずっと遊んでいたい...。
段々とドラがシュッとしてきたように、ティトもそうなるかというとそうではなく。当然。ですが、もうちょっと足を長くしてあげたいな、と思った実験でした。
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2週間前の週末、彼の両親と日帰り観光をしてきました(詳細こちら)。
1週間前の週末、彼の両親から今度は○○に行こう!と提案されました。毎週は正直しんどいな、と思った私達(主に私)は断りました。
そして先週末、疲れない程度の観光地を近場で見つけたので、私達から両親を誘って行ってきました。彼らは私達と出掛ける事をとても喜んでくれますし、実際楽しそうです。だんだん体も不自由になってきていますし、元気なうちに彼も親孝行したいでしょう。私も気持ちを切り替えて、負担がかからない程度だったら可能な限り一緒に出掛ける事にしました。
実はその前日も同じ場所に行った私達。目的は特になく、ぶらっと行った場所でしたが、たまたま彼がチョコレート屋さんを見つけました。が、残念な事に土曜日はお休み。チョコレートと聞くとアドレナリンが吹き出す彼は、看板に書いてあった番号に速攻電話して、日曜日なら営業しているとの情報を得ました。明日もここに来よう!と意気込んだ彼。じゃあせっかくなら両親も一緒に、となった次第です。
目的地のお店は広い牧草地にポツンとありました。チョコレート怪物の彼は一目散にお店に入って行きましたが、ティトは入店できないので、私はティトと一緒に周りの風景を眺めて楽しみました。
店主が飼っている羊達。
こういった場所では時間の経過がとてもゆっくりに感じられます。のんびり穏やか。不思議です。
と、私がぼーっとしている間、ティトは店に入ったまま一向に出て来ない彼を恋しがり、店の前で動かなくなりました。
かわいそうに...。
両親は一足先に出てきてくれて、ティトの面倒を見るからお店を見ておいで、と気を遣ってくれました。店に入ると、チョコ好きは店員さんに様々なチョコを説明してもらっており、駄菓子を買う小学生男子のように真剣に悩んでいました。悲しいかな、金額は駄菓子ではないので。
ここは吉祥寺?
お店にはチョコだけではなく、エコ洗剤や麻製品、羊の毛皮など、興味深い品々が並んでました。この毛はあの羊達の親戚か...と少し複雑になりましたが、温もりがあって衝動買いしそうになりました。よく考えても欲しかったら、それはまた今度来た時。
私には目もくれずチョコだけを見ていたアイツですが、お店を出た後、何を買ったのか見せてもらいました。
自分のお金だからいいですが...買ったよねー...。
でもね!セールで安くなっているのもあったから!と言い訳していましたが、楽しそうだったので別にいいです。何から食べるか迷ちゃうから、あみだくじ作って!と頼まれました。はぁ?という興味なさそうな私を完全に無視して、何が当たるかなー♡と一人盛り上がっていた男子。幸せな人です。
お店を後にした私達。
あてもなくドライブしていると、ちょっとした休憩所のような広場を見つけました。親子のヤギと巨大なウサギもおり、ティトも私も興味津々。彼は興味なし。
古い建物もいくつかあり、昔のスウェーデンの暮らしを紹介してくれる施設もありました。薪で火を起こせるとは言え、昔の北スウェーデンは想像を絶する寒さだったでしょう。敢えて狭い家を作り、温かい空気が保たれるように工夫していたようですが、それにしても...です。考えただけで日本に帰りたくなりました。現代で良かったです。
しかも今は夏。それだけで素晴らしい。
あいにく雨が降ってきてしまい、長居せずに帰ってきてしまいましたが、みんなが喜ぶ良い休日となりました。
帰宅後、仕方がないので私はあみだくじを作り、あードキドキしちゃう!とか言う男子にお付き合いしました。チョコでこんなに喜べるなんて。私にとっての”チョコ”はなんだろう...と考え始めたら色々食べたくなっちゃって一つに絞れず。とりあえず銀ダコと山菜の天ぷらとあん肝とミョウガのみそ汁と...って結局とりあえずにならないので終わりにします。
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人生には色々な瞬間があるものです。
それを運命と捉えるか、ただの偶然と捉えるか。
悲しい出来事の場合は、それが運命だったと思い込まないと救われない場合がありますし、本当にそうなのかもしれません。しかし、何でもかんでも運命に結びつけ、意味を見出そうとするのはちょっと違うかな、と思います。付き合いが浅い人に、あなたと私が出会ったのは運命!などと言われると、その方とはちょっと距離をおこう、と思ってしまいます。そのくせ、ご縁という言葉は好き。これも何かの縁だし、と思う事はしばしばあります。運命と何が違うのか説明は出来ませんが。
ただ、ほとんどの場合は単なる偶然。
偶然とはおもしろいものです。
ちょっと時間がズレたら起こらない事や出会わない人。なんでこんなタイミングで?と思う事はよくあります。
昨日、ティトとお昼の散歩に行きました。
家を出ると、ティトが大好きな近所の犬と飼い主さんがたまたま通り過ぎ、少しティトは遊びました。
別れた後は裏庭に回ってティトのリードを外し、私達は一緒に走って林に入って行きました。すると林の入口の木の陰に若い男性が佇んでいました。用を足していたその男性。かなり近距離になるまでお互い全く気付かず、その気まずさったらもう...。ティトは突然視界に入った男性とその行為に驚き、固まっていました。もちろん私も。男性はすぐにもぞもぞしながら木陰から出てきましたが、バツが悪そうに笑っていました。私はどんな表情をしたらいいのかわからず、ティトー、ティトーと意味もなくティトの名を呼んでみたり。あと30秒でも家を遅く出ていたら...。こんな気まずい瞬間に出くわすことはなかったのに。
男性が立ち去った後、私達はまた走って遊びながら林を抜けました。リードをつけて住宅地を歩き、いつも通り穏やかな散歩を楽しんでいたのですが...。
ある角を曲がった所で、また足が止まりました。100mくらい先のT字路から犬がトコトコ現れて、路肩に立っている電柱の匂いをクンクン嗅ぎ始めました。たまにノーリードの犬に会うので、飼い主が後から現れるかと思い、私達は離れた所からしばらくジッと様子を伺っていました。が、一向にやって来ない飼い主。どうしたものか...。
来た道を戻ろうと思った時、犬が私達に気付きました。犬はグレーのスタンダード・シュナウザー。特に興奮するわけでもなく、現れたときと同じようにトコトコこちらにやってきました。とは言え、もしものときの為に私はティトを抱きかかえ、様子を見る事に。なぜこのタイミングで...。
ティトに興味津々で笑顔で尻尾を振っていました。ティトは降りて遊びたがっていましたが、初対面でノーリードで飼い主がいない犬と対峙させるわけにはいかず、私はティトを抱きかかえながら、どうしたものかと周りを見渡しました。すると、斜め前の一軒家に車が入って行き、そこからおじさんが出てきました。すかさず私はおじさんに、この犬知ってる?と聞いたのですが、無愛想なおじさんは、あーあっちに住んでる犬、とだけ言って家に入って行ってしまいました。足元でぴょんぴょんするシュナウザーと、腕の中でもぞもぞするティト、現れない飼い主。
シュナウザーに向かっておいでおいでと言いながら、おじさんが言っていた”あっち”方面に進むと、ある家の庭から女性が大声で犬の名前を叫び始めました。反応した犬は女性に向かって走って行き一件落着。ティトを開放して女性の顔をチラっと見ましたが、私達に何か言うわけでもなく、家の中に入って行きました。残された私達。ぽつん。なにこの仕打ち的な気分。
最初は犬の友達に会って楽しいスタートを切るも、林で排尿なさる男性に出会い、ノーリード犬&飼い主に翻弄される散歩になりました。人口や建物が少ない田舎でたった40分程度の間に、たまたま出くわした出来事&人々&犬。なんて事でしょう、ただの偶然です。でも、こんな事でも運命好きな人は何かに結びつけるのでしょうか。それはそれで理由を聞くのが面白そうですが。
昔、格好いいなーと思う人がいました。
血液型も生年月日も全く私と同じであり、非常に若かった私は運命を感じちゃいました。で、一人で盛り上がって告白するわけですが、見事敗北。びびっと感じちゃう運命なんてそんなものです。ただの偶然。
以上、勘違いすると痛い目見るよーってお話でした。
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ティトが仔犬だった頃、人間が大きな声を出したり、急に近寄ったりするとビクビクしていました。今はだいぶ気持ちが強くなってきましたが、それでも私達は怒鳴ったり手をあげる事は絶対にありません。
牧羊犬や狩猟犬の育て方はまた違うようです。
実際狩りなどをさせる場合は特に厳しく育てるようです。パートナーとして働くわけですから、お互いの身を守る為にもそれは必要な事。
私達の左隣には中年男性と大型の狩猟犬が一匹、一緒に住んでいます。
ティトを飼い始めた時、色々とうるさい事があるかもしれないけどすみません、とバルコニー越しにパートナーが挨拶しました。私もその場にいて聞いていましたが、全然気にしないよ、と言ってました。ご自身も犬を飼っていますし、その辺の理解がある人で良かった、と思いました。とは言え、私は男性にあまり良い印象を持っていませんでした。単に話し方や態度で感じただけですが。
現在その印象はどんどん悪い方向に進んでいます。
男性はいつもノーリードで散歩をしています。ある日、そこにパートナーとティトが出くわしました。何かあると怖いので、彼はティトを抱きかかえたそうです。私はそれは良い判断だと思いましたが、男性は違ったようです。抱きかかえなくてもいいように訓練するべきだよ、と忠告して来たとの事。しつけるときは強く威厳を持って叱らないと、だそうです。恐らく小型犬を飼った事がないのでしょう。犬種によって接し方は違うと思いますし、パートナーはうやむやに返事をしてその場を去ったそうです。そんなこんなで男性に対する私の印象はマイナス10。
次。
夏になってバルコニーのドアを昼間は常に開けていたのですが、何かの音に反応してティトがぎゃんぎゃん吠えて外に出た日がありました。違う部屋にいた私は急いでバルコニーに出てティトを抱き上げたのですが、隣りのバルコニーで椅子に寝転び雑誌を読んでいる男性と目がありました。うるさかっただろうなと思い、とっさにごめんなさいね、と言ったのですが...。
男性はイラついた顔で私達を一瞥し、チッと舌打ちをしました。何か言うわけでもなく。
わーおー、謝らなきゃよかったー、と思って印象マイナス100。
で、次。
男性の犬は年老いてきたようで、最近男性が外出している間に吠えるようになりました。先日、どうやらお友達が数人来ていたお隣りさん宅。夜10時を過ぎて皆でどこかに出掛けて行きました。ウチもお隣もドアを開けていると音がよく聞こえるので、だいたいの雰囲気がわかった次第です。するとそれから数分後。犬が鳴き始めました。2時間以上に渡り、わおーん、わおーん、と不安そうに吠える犬。四六時中ではありませんが、かなり頻繁に大きな鳴き声が聞こえました。
眠ろうと思っても気になる私。
可哀想だなぁ、男性は吠えてる事を知っているのかなぁ、早く帰ってくるといいねぇ、と思っていました。
0時過ぎに帰宅した男性。
鳴き声は止みましたが、すぐに男性の怒鳴り声が聞こえ始めました。何を言っているのかはっきりとはわかりませんでしたが、もの凄い剣幕で犬を叱りつけていました。
悲し過ぎる...
もちろん私は正確な状況はわかりませんし、推測している部分もあると思いますが、不安そうな犬の声とヒステリックな男性の声は事実。つまり印象マイナス500。
合計−610ポイントで男性の印象は下がる一方です。
もちろん男性が犬を可愛がっている所を見た事もあるので、酷い飼い主だとは一概に言えません。犬にとって楽しい瞬間があり、幸せだと思ってくれているのを願うばかりです。
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毎年夏に一度、彼の両親と一緒に日帰りできる範囲を観光します。
移住後初めての夏は片道5時間以上かかる場所に行き、帰宅は深夜になりました。今でも印象に残る素晴らしい場所に連れて行ってもらいましたが、心身共に疲れ果て、これ毎年なわけ...?と若干青ざめました。
その心配は取り越し苦労に終わり、翌年からは長くても片道3時間程度の場所をウロウロしています。
場所はだいたい義父が決めますが、今年はサケの捕獲場に行ってきました。片道2時間くらいで丁度良い距離。
歴史をみると、700年前頃から捕獲場として栄えてきた場所だそうです。写真は随分昔の状態です。
利権問題でごたごたした時代もあったようですが、現在は穏やかそのもの。設備もこんなに大掛かりなものではなく、川幅いっぱいですがシンプルに建てられていました。その写真は撮り忘れ。
捕獲場は大きな河ですが、その周辺には小さな川や湖があります。キャンプ場もあり、ノルウェーや南スウェーデンから来たと思われるキャンピングカーがズラっと並んでしました。このように書くと、さぞかし人で賑わっているのでは、と想像しがちですが、全くそんな事はなく。
だあれもいない。
ちょっと一本道を逸れると、いや、逸れなくとも人でごった返す事は決してありません。私達は義母が作って来てくれたお昼ごはんをここで食べました。蚊もおらず、カラっとした爽やかな風に吹かれ、ごはんも美味しく...。ティトもその辺を走り回り、大変満足している様子でした。が、我々の食事風景を見て...
思わず舌が出ちゃったティト。かーわいい。
私達は人間の食事を与えていないので、可哀想だけど犬用おやつで我慢してもらいました。
食後ちょっと散歩し、カフェがある場所まで行きました。
で、また食べました。
鮭場ではやっぱりサケ食べなくちゃ!
まるでそう決まっているかのように、勝手に口が動いてオーダーしてました。私のせいではありません。口が、勝手に。
スウェーデンではふわふわした丸いパンの上にエビやサーモンやサラダなどを乗せて食べます。手前のサーモンが私の分で、奥は彼の分。スモークしたトナカイの肉が乗っています。のんびりコーヒーを飲んで待っていてくれた彼の両親ですが、ついさっきごはん食べたのに...?ってはっきりと表情に出ていました。当然。
捕獲場になる前から変わらずに河は流れていて鮭はやってくる。例えば東京などの都会の変化を思うと不思議な気持ちになります。同じように時は流れているはずなのに、片や見る影もなく、片や大きな変化もなく。冬は都会で夏は田舎に住みたいな、と全然関係ないことを鮭パンを頬張りながらぼーっと考えていました。
そのカフェの敷地内には、石で作られた古い迷路がありました。
ここでは一般人も魚釣りできます。魚が食いつくまでの間、昔の人はここをウロウロして遊んだのでしょうか。んーラビリンス。
食後、また少し森をブラブラして帰路につきました。
午前11時頃出発して帰宅は18時頃。誰も極端に疲れる事はなく、車内での会話も弾み、私も寝る事もなく、楽しい観光でした。これくらい軽い感じで来年も行けたらなーと。両親を楽しませる事も出来たし、今年の任務も無事終了だーと。思っていたら。
ここに行ったのは一週間前です。
2日前に両親宅に行ったら、今度は○○に行こう!と誘われました。今度=今月です。あれ...?今年の観光はまだ終わっていなかった...?彼は、うんいいね!とか言って盛り上がっています。両親にしてみれば、違う国から来た私に色々な場所を見せたい親切心なのかもしれません。私も彼の両親のことは好きですし、親切心であるなら有り難いとも思います。が、丸一日ずっと一緒は疲れます。
さてどうやって切り抜けるか...。
夜は窓を開けて眠り、風邪を引いてみてもいいかもしれません。
考えます。
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前回の続きで、今回は行ってきた病院についてです。
移住して5年半になりますが、私は未だにスウェーデンで通常の診察を受けた事がありませんでした。
飛び込みで緊急外来には行った事があります。3年前に手首を骨折した時とつい先日。この歳にして突然気管支喘息になりまして、ある週末に苦しくなって診てもらいました。
そういった緊急以外は、たいてい予約をしてから病院に行きます。
日本のように色々な科があるわけではなく、一人ひとりに行くべき診療所が決められています。自分でも選べますが、何もしない場合は住んでいる地域を元に、自動的に自治体によって割り当てられます。
診察までの一般的な流れは次の通りです。
1、朝、診療所に電話する。
2、症状を説明する。
3、診察の必要がない場合は対処法を教えてもらったり、薬の処方箋を書いてもらったりする。
4、診察が必要な場合、予約する。
5、予約日の指定時間に診療所で診察。
6、もっと詳しい診察が必要な場合、総合病院のような大きな所へ行くよう言われる。
電話の他にもweb上で症状を相談出来たり、流れによっては予約も可能です。
私は今までにも診てもらいたく、彼に頼んで連絡してもらった事が2回あります。が、いずれも来る必要がないと言われ、薬だけ処方されました。それは鼻炎やアレルギーに関することでしたが、診察なしに薬だけって...と不安になりましたし、実際改善もされていません。スウェーデン語で説明するのも厄介ですし、専門的な用語は難しいので、避けている部分もありました。なにより、緊急外来でたらい回しにされたり不愉快な気分になる事が何度かあったので、良いイメージもなく、なるべく行きたくありませんでした。
でも今回の足はそうも言っていられなく。
電話は聞き取りづらいしよくわからないので、毎回彼にお願いしています。すると今回ばかりはさすがに来て良いと言われました。
煩わしいと思っていたスウェーデン語は通訳をお願いする事にしました。有り難い事に無料。さすがスウェーデン。
予約出来たとは言え、当日まで1週間以上待ちました。夏なので休暇の医者が多いのかもしれません。この辺もさすがスウェーデン。
通訳は電話ごしでした(都会だったら来てくれることもあるようです)。その場が見えないので、最初に医者がここには今誰がいて、こういう状況だ、ということを説明します。すると通訳は、第三者に情報が洩れるような事は決してないと宣言。安心して何でも話して良いと言って下さいました。
医者の言っている事はだいたい分かりましたが、やはり専門的な言葉になると分かりません。一つわからないとどんどんわからなくなってきます。症状の名前は通訳の方もわからず家で調べましたが、今回は100%自分の状態を理解出来ましたし、不安も解消されました。通訳の方には本当に感謝でした。
診察が終わると、一応薬が処方されました。
どうしても長時間歩く事がある場合、飲むようにとの事。たぶん服用する事はありませんが...。
ここからもスウェーデンらしいのですが、処方箋の紙はありません。医者が薬のデータを薬局にポチッと送信します。薬局に行ってIDカードを見せると、薬剤師が私に必要な薬のデータを個人番号(いわゆるマイナンバー)から見つけて処方してくれます。スウェーデンのマイナンバーはあらゆるものに関連づけられており、ちょっと怖い気もしますが、こういう場合は非常に楽です。
そんなこんなで、初めてスウェーデンの診療所に行った話と、診察までの流れでした。
症状が分かった&安心したのは事実ですが、やはり病院は日本がいいと感じてしまいます。自分の体の事は母国語で先生から直接聞いて理解し、納得いくまで話を聞きたいところです。日本では気軽に行けるからこそ生じる問題もありますが、スウェーデンのようにハードルがいくつもあるのもしんどいです。病院に行くってことはただでさえしんどいのに。
いや、病院にお世話にならぬようにするのが一番です。
食事や運動、きちんとした生活習慣で体を大事に使うのが健康への第一歩。それでも病に蝕まれてしまうこともありますが、それはもちろん仕方がなく。
気管支喘息の経過を見る為、秋になったら病院に来るよう医者から言われています。その時にアレルギーの事など気になっているモヤモヤをどさくさに紛れて診てもらおうと思っています。それを最後にもうお世話にならなくていいよう、願うばかりです...。
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父方の祖母はちょうど6年前の夏に亡くなりました。
その頃祖母は施設に入っていましたが、一人暮らしをしていた私の家が最も近く、万が一の場合は私が駆けつけることになっていました。
まぁその万が一がやってきて、通勤途中だった私はすぐに祖母の元へ向かったわけですが、到着して15分〜20分で祖母は息を引き取りました。意識は朦朧としていたと思いますが、最期に顔を見れた事、見せられた事、声をかけられた事は本当に幸運だったと思っています。間に合って本当に良かったです。
祖母は91歳でした。
人が息を引き取る瞬間を初めて見ましたが、祖母の場合は延命治療を拒否していましたので、自然に呼吸が止まっていきました。91年間使った体。沢山使っちゃって治しても限界だし、もうこれでおしまい、とでも言うように、本当に自然に祖母の体は終わっていきました。
91年も同じ体を使ったら、その死はとても納得のいくものです。
もちろん悲しく涙はこぼれましたが、これで楽になれるね、とも思いました。
現在42歳の私。
この体をこの先40年以上使えるかどうか...。
というのも、また足が痛くて、特に朝は歩行が難しい状態です。
日本に行った時、骨折していることが判明した右足裏の親指付け根(詳細こちら)。その部分はもう気にならなくなってきたのですが、今度はかかと裏に痛みが。
以前にも書きましたが私は先天的な足の変形があり、成人するまで矯正靴をはいていました。お陰様で10代の頃から日常生活には大きな問題もなく、運動もばりばりしていましたし、好きなように暮らしていました。が、担当医からは中年になったらしんどいかもね、と言われていました。
っつーか余裕っしょ。と本気にしていなかった当時の私。バカ!
筋トレも嫌いだし、目的のない散歩もつまらないし、体力作りの為のスポーツって気が向かない。テニスや水泳みたいに楽しければいいけど。って選り好んで暮らしてきた結果がこれです。突然痛み出す足。そりゃそうだバカ!!
というわけで病院に行ってきました。
診察の結果から言うと、足底腱膜炎という症状でした。足先からかかとまで伸びている腱が炎症を起こしているとの事。座ったり寝て足を休めた後、立ち上がって歩くと激痛が走ります。その為朝が一番酷いです。痛み始めて一ヵ月半が経ちますが、最初の頃は朝だけで日中は痛みが消えていました。私は足に問題があるしこういうのは仕方ないのかな、様子を見よう、と思っていましたが、日中も痛みが続くようになったので診てもらいました。
この症状が出る人は3パターンに分かれるそうです。
1、バスケやランニングなど、ハードな運動をしている人。
2、すごく太っている人。
3、足の変形によるもの。
君は3だね、と先生。
いや、2もあるでしょ、とひっそり思う私。
治療方法はずばり、使わない、休ませる、です。
でもおもしろい事に、痛みが消えたらどんな動きをしてもいいそうです。例えば朝痛くて昼に痛みが消えたとすると、午後はバスケしてもいいよって事。なにそれ。
そしてこの症状は半年から一年で消えるそうです。
一年以上痛みがある人に会った事がないから大丈夫、とお医者さんは言ってくれましたが、同時にもし痛みが一年以上続いたらすぐ来て、とも言われました。わお。その時は、先生が初めて診るケースの患者になれて光栄ですってブラックジョークをかますしかありません。どうにか言わずに済ませたい...。
日常生活で何を気をつけたらいいか聞きました。
まず、ぺちゃんこの靴やスリッパは避けるべし。
そして、なるべく土踏まずに盛り上がりがあり、アーチを支える靴を履くべし。
日本にいる時にセミオーダーで作ってもらった靴があり、最近外ではそれを履いています。
室内ではコレ。
ぶらっと外に出る用に買ったビルケンのサンダル。室内履きにしました。
通常のビルケンは足底部分がコルクみたいになっています。でもかわいいし!と思って若い頃の私は我慢して履いていましたが、土踏まずのアーチが高いし固いし、結局足が痛くなって処分しました。でもこれはゴムで柔らかく、いい具合に衝撃を吸収してくれるのでぴったりです。
少なくとも初冬までは痛みが続くようですが、私に必要なのは以下の2つ。
アキレス腱や足裏のストレッチ。
ふくらはぎや大腿筋の筋力アップ。
もしくはハイテクな足。20〜30年も経てば技術は進歩するでしょう。メカニックに改造して車いすとは無縁の足が手に入るかもしれません。駿足おばあちゃん。そうしたらいつまでも犬と散歩出来るし走れるし、いいなぁそれ...
ってそんなこと考える暇があったら筋トレです。
祖母のように丁寧に体を使っていこうと思います。
いつものようにきっと思っているだけでしょうけど。
スウェーデンの病院の話についてはまた後日。
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