人生には色々な瞬間があるものです。
それを運命と捉えるか、ただの偶然と捉えるか。
悲しい出来事の場合は、それが運命だったと思い込まないと救われない場合がありますし、本当にそうなのかもしれません。しかし、何でもかんでも運命に結びつけ、意味を見出そうとするのはちょっと違うかな、と思います。付き合いが浅い人に、あなたと私が出会ったのは運命!などと言われると、その方とはちょっと距離をおこう、と思ってしまいます。そのくせ、ご縁という言葉は好き。これも何かの縁だし、と思う事はしばしばあります。運命と何が違うのか説明は出来ませんが。
ただ、ほとんどの場合は単なる偶然。
偶然とはおもしろいものです。
ちょっと時間がズレたら起こらない事や出会わない人。なんでこんなタイミングで?と思う事はよくあります。
昨日、ティトとお昼の散歩に行きました。
家を出ると、ティトが大好きな近所の犬と飼い主さんがたまたま通り過ぎ、少しティトは遊びました。
別れた後は裏庭に回ってティトのリードを外し、私達は一緒に走って林に入って行きました。すると林の入口の木の陰に若い男性が佇んでいました。用を足していたその男性。かなり近距離になるまでお互い全く気付かず、その気まずさったらもう...。ティトは突然視界に入った男性とその行為に驚き、固まっていました。もちろん私も。男性はすぐにもぞもぞしながら木陰から出てきましたが、バツが悪そうに笑っていました。私はどんな表情をしたらいいのかわからず、ティトー、ティトーと意味もなくティトの名を呼んでみたり。あと30秒でも家を遅く出ていたら...。こんな気まずい瞬間に出くわすことはなかったのに。
男性が立ち去った後、私達はまた走って遊びながら林を抜けました。リードをつけて住宅地を歩き、いつも通り穏やかな散歩を楽しんでいたのですが...。
ある角を曲がった所で、また足が止まりました。100mくらい先のT字路から犬がトコトコ現れて、路肩に立っている電柱の匂いをクンクン嗅ぎ始めました。たまにノーリードの犬に会うので、飼い主が後から現れるかと思い、私達は離れた所からしばらくジッと様子を伺っていました。が、一向にやって来ない飼い主。どうしたものか...。
来た道を戻ろうと思った時、犬が私達に気付きました。犬はグレーのスタンダード・シュナウザー。特に興奮するわけでもなく、現れたときと同じようにトコトコこちらにやってきました。とは言え、もしものときの為に私はティトを抱きかかえ、様子を見る事に。なぜこのタイミングで...。
ティトに興味津々で笑顔で尻尾を振っていました。ティトは降りて遊びたがっていましたが、初対面でノーリードで飼い主がいない犬と対峙させるわけにはいかず、私はティトを抱きかかえながら、どうしたものかと周りを見渡しました。すると、斜め前の一軒家に車が入って行き、そこからおじさんが出てきました。すかさず私はおじさんに、この犬知ってる?と聞いたのですが、無愛想なおじさんは、あーあっちに住んでる犬、とだけ言って家に入って行ってしまいました。足元でぴょんぴょんするシュナウザーと、腕の中でもぞもぞするティト、現れない飼い主。
シュナウザーに向かっておいでおいでと言いながら、おじさんが言っていた”あっち”方面に進むと、ある家の庭から女性が大声で犬の名前を叫び始めました。反応した犬は女性に向かって走って行き一件落着。ティトを開放して女性の顔をチラっと見ましたが、私達に何か言うわけでもなく、家の中に入って行きました。残された私達。ぽつん。なにこの仕打ち的な気分。
最初は犬の友達に会って楽しいスタートを切るも、林で排尿なさる男性に出会い、ノーリード犬&飼い主に翻弄される散歩になりました。人口や建物が少ない田舎でたった40分程度の間に、たまたま出くわした出来事&人々&犬。なんて事でしょう、ただの偶然です。でも、こんな事でも運命好きな人は何かに結びつけるのでしょうか。それはそれで理由を聞くのが面白そうですが。
昔、格好いいなーと思う人がいました。
血液型も生年月日も全く私と同じであり、非常に若かった私は運命を感じちゃいました。で、一人で盛り上がって告白するわけですが、見事敗北。びびっと感じちゃう運命なんてそんなものです。ただの偶然。
以上、勘違いすると痛い目見るよーってお話でした。
毎度お読み頂き有り難うございます。
↓え?そういう話だったの?って驚いているのは私も同じですが、クリック頂けると嬉しいです。

