SIMPELT LIV

som är inte så simpelt
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    # 難しい術

    わんこ

     

    先日、夜中にティトがどこかをペロペロ舐める音で目が覚めました。床を舐めているのか、自分の体なのか...。

     

    夜眠りにつく時はいつも撫でてあげますが、気持ち良さそうにむにゃむにゃします。安心しているようにふぅーとため息もつき、その様子をみている私はとても癒されます。

    でもその夜はむにゃむにゃしているわけではなく、明らかにいつもと様子が違いました。

     

    私達が何かを床に落とし、それをぺろぺろしているのか?と思い、慌てて起きてみました。幸い、今の時期は夜中の2時でももう太陽は出ているので、ブラインドを少し開けると様子がすぐにわかりました。

     

    床に少量の茶色い何かがついており、それをティトは舐めていました。

    なんだか生臭い変な匂い。ティッシュで拭き取り確認してみると、便ではないけれどそんなような、でもほやほや感いっぱいなよくわからない液体でした。ティトの肛門を確認すると、付近の尻尾の毛にもそれがついており、やはりティトから発せられた何かでした。

     

    これは...。

    肛門の左右にある肛門腺から出てくる分泌液です。

    犬を飼おうと思うまで知りませんでしたが、犬には肛門の両脇に臭いを伴う分泌液を溜める袋があり、排便時に一緒に排出されるんだそうです。大型犬は排便の時に余分な分泌液を自力で一緒に出せるそうですが、小型犬は出来ない場合が多いらしく、体を洗う時などに飼い主が絞り出してあげる必要があるんだとか。

     

    その行為を肛門絞りといいます。

    すごいネーミング...。初めて知った時は衝撃的でしたが、全てを物語る的確な表現です。

     

    尻尾の方角を12時とし、肛門の周りの4時と8時の位置を指でつまんで、中の袋を優しく肛門に向かって絞り上げます。すると茶色い分泌液がぶにゅっと出てくるそうです。びゅーっと飛び出す場合もあるため、体を洗うときに行なうのがいいと言われています。

    分泌液が出せずに溜まると炎症を起こし、最悪の場合は袋が破裂してしまうらしいです。

     

    始めの頃、やらなきゃいけないものだと思い込んでいた私は何度か試しました。ティトは後を振り向きながらも大人しくしてくれましたが、上手くいかず。肛門絞りはとても難しく、コツを掴むまで皆さん苦労するようです。私も練習しないとと思っていましたが、ティトの校門付近は特に張っているわけではなく、気にする様子も無く。

     

    ティトをお世話してくれたブリーダーからは肛門絞りについて特に説明を受けませんでした。自力で出せないと犬はむずむずしておしりを床にこすりつけたりするようですが、ティトにその様子は見られず。肛門の状態を確認しつつも、ティトはきっと自力で出せるんだと思い何もせずにいました。実際夜中に出していたわけですが。

     

    しかしいざその液体を見て強烈な臭いを嗅いだら心配になりました。

    もっと出したいのか?出してあげた方がいいのか??

     

    彼は眠っていましたが、部屋を更に明るくし、夜中に挑みました。肛門絞り。

     

    出ない。いや、出せない。いやいや、出すものが無い?

    ティトはなになに?といった様子でしたが、眠いのもあってされるがまま。私の技術的な問題なのか何なのかわからないまま、結局何度か試した後終了しました。あまりしつこくすると嫌がりそうだったので。

     

    その後数日間様子をみましたが、特におしりを気にしている様子はありません。

    プーをした時に一緒にぶにゅっと出ちゃっただけでしょうか。

     

    わからない&心配になる事は日々出てきます。

    愛でるだけではなく、毎日きちんと体の様子もチェックする事が必要です。自分達が出来ない事は練習し、それでも出来ない時は獣医に相談。訴えている事をわかってあげられるよう、家族として責任を持って暮らしていかなければと、改めて思いました。

     

    それにしてもすごいにおい。

    自分で出せて良かったねと思う反面、それはデンジャラス。

    その後しばらく臭いが鼻につき、寝付けなかった私。

    全ての出来事を寝過ごしていた彼。

    次は彼にも体験させようと心に誓った夜でした。

     

    毎度お読み頂き有り難うございます。
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