私は中学、高校とほぼ校則がない学校に通っていました。
とても自由で、むしろ何が禁止されていたのか全く知りません。OL、ホスト、キャバ嬢、パンクロッカー、ヤンキー(全部”風”)など、至って普通に目にしていました。先生も何も言いませんでしたし、犯罪以外(当然ですが)は容認されていた気がします。因みに私は60年代サイケ柄ワンピでキメ。きまっていなかったし今みると笑えますが。
これだけ書くとなんて荒れている学校なんだ!とお思いでしょうが、生徒と先生、校風が素晴らしいと模範校として表彰されました。多感な時期ですから、個々では色々な問題を抱えていたのかもしれませんが、表面的には目立った諍いもなく、穏やかな日常生活でした。
そんな学校では、先生方がことあるごとに自由の定義を唱えていました。
何をやっていもいいのが自由ではない。
自由の中では自分で考える力や判断を身につけ、己を律していかねばならない。
なるほどね、今思い出しながら書きましたが、改めて自由は難しい。
私の唯一のアクティビティ、水泳。
プールの中にいるのは多くても20人程度、逆に私一人の時も稀にあります。監視員は基本二人っぽいのですが、彼らはいつもコーヒーを飲みながらお喋りしています。私は泳ぐ時間帯を決めていませんが、早朝と夜以外の時間帯は制覇しました。お昼時だからかな?おやつの時間かな?と日々観察していましたが、どうやら時間に関係なくフィーカしているようです。たまに6人くらいで丸テーブルを囲んでいます。打ち合わせでもないようです。これがスウェーデン風自由なのか...?
遠泳レーンは一方通行ですが、逆走していても何も言いません。
たまに2人が横並びになり、平泳ぎでお喋りしながら泳いでいても。
そこでウォーキングしていても。
子どもが4人、スロープにまたがって芋虫みたいにつたっていても。
たまにその芋虫が落ちて遠泳者にぶつかっても。
貫く無言。
深いところの水深は3.8mありますが、ここで溺れてたら気付いてくれるの...かな。
監視員は当然非常の際の訓練をされているのでしょう。
でも彼らの仕事って...フィーカしながらも危険がないかチラ見しているのかしら...。でも注意しているのを見た事ないし...。
監視員もそうですが、泳ぐ人々にとっても自由ってなんだろう...と思う水の中。何も言われなければ何をしても良いわけではありません。言われなければ気付かない事もあるでしょう。集中するとまわりが見えなくなっちゃうタイプもいます。悪気なく。思いやりってなんだろう...。
次から次に湧き出るなんだろう地獄に発展する遠泳中の思考。
いつも答えは出ません。
今度はスウェーデンの中学校からやり直したいです。
毎度お読み頂き有り難うございます。
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