ほんのあと1m毛糸が足りなかっただけで未完成だったミトン(詳細はこちら)。似たような糸を買おうと思って手芸屋さんに行きましたが、近い色も売っておらず断念。未完成のミトンをこれからどうしたものかと頭を抱えていました。
が、考えていても完成せず。
だいぶ気合いが必要でしたが、ほどいて新しいミトンを作る事にしました。
あぁ...名残惜しい......。
初めてのミトンだったので苦労しました。詳しい説明がなかったので色々調べました。時間もかかりました。手もつりました。あぁ...しつこい....。
あっという間にただの毛玉。
諸行無常。気付いたら鼻でフっと笑っていました。儚い...。
未練がましさを引きずりながら新しいミトン開始です。
棒針を変えた事と、手が馴れてきた理由から、少し目数を調整しました。柄があると編んでいる途中で簡単に変更する事は出来ません。なので慎重に編み図を考えてから進めました。
今度は毛糸が足りなくなる事も無く、ようやく無事完成。
嬉しい。温かい。ぴったり。
実はこれら、ティトがやってくる前に出来上がっていました。
真冬に間に合って良かった!と思ったのですが...。
私の外出予定はほぼティトとの散歩のみ。
が、その散歩ですらこのミトンをはめません。せっかく編んだのに残念ですが、手袋をはめているとリードが滑ってしまいうまくコントロール出来ないので素手で散歩に出掛けます。もちろん寒いですが、それは特に気にならず。
今日の昼間、いつものようにティトと散歩をしていたら、階下に住んでいるおじいさんが歩いていました。会えば挨拶をします。ティトも既に顔見知り。今日は寒くもないしいい天気、散歩日和だねぇ、とおじいさんが話しかけてくれました。
寒くもないし...ね。
−10℃の感覚はもはやそんな感じです。
私はがっさがさの素手。
守るべき存在がいるからか、ただ単に寒さに馴れたのか、むちむちお肉のお陰か。
来年はミトンをはめてティトと優雅に散歩が出来るでしょうか。今は想像出来ませんが、二人三脚くらい出来るよう毎日コツコツ練習しようと思います。
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ミトン2作目、編みました。
今回は自分用ではありません。いつもお世話になっている友達へ感謝を込めてプレゼントです。
私はピンタレストでミトンや図案などを収集していますが、それをその友人に見せた時に素敵だねと言っていた柄があります。それにちょっと修正を加え、彼女の手に合いそうな大きさで編み図を作りました。毛糸の色はちょっとした思惑があって、からし色とベージュを購入です。
こっそりひっそり...
ぴったりだといいな、と気持ち悪く笑いながら編み進めた結果はこちらです。
え?柄がわからないけど?
でもこれは失敗ではありません。
一応思惑通りです。プレゼントといいながら、実験的要素も取り入れてしまいました。それは何かといいますと、光に当たったら柄が浮かび上がる、です。冬は暗いので強い光が当たる事はそうそうないのですが。
フラッシュ撮影するとこんな感じになります。
浮かび上がった!
友人にはこれを装着してクラブへ行き、ブラックライトに照らされながら踊ったらいいと提案しておきました。自分だったらやりませんけど。無責任万歳。
ただ。
今回ももれなく問題が発生しました。毎度懲りずによくぞここまで失敗できるな、と自分でも逆に感心してしまいますが、今回のアクシデントはまずコレ。
今は亡き祖母がずっと使っていた竹の棒針を私は使っていました。それが折れました。いや、折りました。長年使われていた為にいくつかは反り返っていましたが、初めて編んだミトンでかなり力んでいた私はそれらを更に反り返らせました。今回、右手分を編んだ後にその反り返りを直そうと逆にしならせた結果、ポキ。おばあちゃん、大事に使っていたのに申し訳ない...。
ボンドでくっつける訳にもいきませんので、すぐに同じ太さの棒針を買いました。そして左分を編んだのですが、二次災害発生。
左右でかなり大きさが変わりました。
右は祖母の竹製棒針、左は買って来た鉄製。なんてこと...。
確かに、編んでいる最中に滑り具合が違うとは感じていました。鉄製の方はツルツルと目が滑って引き締まる感覚がせず。自分の分ならまぁいいか、とそのまま使ってしまいそうですが、これはプレゼントです。なので右の小さい方をほどきました。
あぁ.......
あっという間に....
でも思い立った瞬間に一気にほどくのはいいことだと思います。考えていても大きくなる訳ではありませんから、勢いにまかせてサッとほどく、そしてすぐに編み始める、失敗した時の極意です。偉そうに書いていますが、実際そんな極意は覚えたくなかったし覚える必要もないのは知らないふり。
蒸気でうねうねも直し、無事に左右対称で完成。やっと友人にプレゼントする事ができました。とても喜んでくれて私も嬉しい限りです。
彼女がはめてみると、大きさはピッタリでした。
祖母の棒針を折る事もなく、そのまま左手分を編んでいたらきっとキツくて入らなかったでしょう。ということは、今回は逆に運が良かった...?虫ならぬ祖母のお知らせ...?
結果よし。
ただ、いつになったら私は問題なく何かを編む事ができるのか。
そちらに関しても祖母に知らせてもらいたいものです。
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ノルビンドニングで編んだ靴下が完成しました。
黄色い毛糸でサンプルを編みましたが(詳細こちら)、今度は白い毛糸でいざ本番です。
クラゲみたいなつま先。
どこで目を減らして、どこで増やしたのか。編み図がないので一足完成させるうちに私は忘れます。この手法の良いところは、4mくらいずつ糸をちぎりながら進めていくので、二足同時に編み進めることが出来ます。そのかわり休むときは2足とも同じ地点まで編んでから休まないとわからなくなります。
編み方のサンプルで挑戦したOulu Stitchで編んでみました。最初は手がつりそうになりますが慣れれば問題なし。毛糸を引く時に最も当たる親指の腹は皮が剥け、さらに新しい皮に包まれツルツルに。私は強い皮を手に入れた!スキルではなく、体がレベルアップしました。
サンプルよりも少し大きめに編みたかったので、足にはめながらせっせとかかとまで編んでみると...。
編み地は厚みがでるため、試しにタテにしてみたら立ちました。
そういえばこんなようなキノコ(こちら)を秋に見たな...とこの状態を見ながら回想にふけることしばし。
少し飽きてきました。
というよりも、この先のかかと部分がうまくいくかどうか不安で進みたくなかったのが正直なところですが、編まないと終わらないのは当然。なんとか気力を振り絞ってかかとに突入です。
徐々に目を減らしながら、最終的には渦巻き状で目を閉じます。4m分(左右で8m)編んだら一日終わり。それを数日繰り返していたため、完成がだいぶ遅くなりました。太い糸は進みが早いので助かるのですが、私はもう疲れました。途中から細い糸で他のものを編んでみたくなり、最後は苦行と化しました。
足首部分は毛糸が足りなくなったので同じ太さの違う色に切替え、やっと完成です。
ちょっとかかとが...。
一段減らすべきでした。とぎれとぎれ進めた感じと、もう面倒臭いという私の気持ちがよく表れていると思います。でももう編み直したくないので、私のかかとが鋭角に急成長することを願います。
それにしてもガッチリです。抜け殻の如く、履いていたときと同じようにその場に佇んでいるこの靴下。ガッチリさのお陰で着用時は全く足が冷える事無く快適です。途中でげんなりしましたが、毒キノコがなんとか形になってホッとしました。次は最後まで楽しく編みたいですし、それが出来そうな糸や形を選ぼうと思います。
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先日いくつかサンプル編みをしたノルビンドニング。
早速靴下を編む事にしました。
手袋と帽子の編み方はネットでもなんとか見つけられます。でも靴下は情報が少なく、あっても写真のみ。一つだけ有益な情報がありましたが、他の編み物と同じように目数は毛糸の太さによって変わります。私が使おうと思っている毛糸は極太だったので、恐らくその情報通りにはいかなそう...。でも仕方ありません。なんとも心細いスタートでしたが、とりあえず始めてみました。
始まりはつま先から。
ぐるっと丸く編んでから増し目を繰り返していきました。
編んでいくうちにスタート地点がわからなくなるので、安全ピンで印をつけました。
ある程度までいったら両端だけで目を増やしていき、足巾まで到達したらあとはかかとまでただ編んでいくだけ。毛糸は以前友人からもらったものですが、色のせいかコーンのようになりました。祖母が育てた甘いトウモロコシ、食べたい...。
サンプルで編んだ楽しい編み方にしようと思いましたが、靴下の編み方をまずは覚えようと思ったので、基本的なMammen stitchという編み方にしてみました。コーンに至るまでは割となんとなく出来ます。でも問題はここから。
かかと部分はパックリ開けておいて、あとで編んでいきます。自分の足にはめながらその位置を確認しつつ、とりあえず足首の作業。
でも不安なことは早く終わらせたい...。
理解度が一番うやむやなかかと。でも要領としてはミトンの親指部分と同じことに気付きました。あいている部分が大きいだけで、目の拾い方はきっと同じようにすればなんとかなると思い、まずは一段目完成。拾えたはいいけれど、今度は終わりに向けて目をどんどん減らさなければなりません。どこでどれくらい減らすべきか...。見つけた写真を拡大したり、穴があくほど凝視して最後は丸く収めました。なんとなく形にはなりましたが、はたしてこれで正解なのかは不明です...。
毛糸が終わるまで足首部分を編んでいき、完成しました。
もっと長く編む場合は、ふくらはぎにかけて増し目をしていかないと、履けなくなると思いました。ノルビンドニングは編み地が厚くなるので柔らかさはあまり出ません。しかも今回は極太の毛糸のせいもあり、ストレッチ性はほぼ皆無です。毛糸がいいところで終わってくれたため、足首でつっかかって履けなくなる悲劇はなんとか避けられました。やってみないとわからないことの一つ、気付けて良かったです。
この毛糸はもう終わりました。
靴下のサンプルとして編んだので、最初から片方だけのつもりでした。それにしても重い。次回どれくらいの量が必要なのか、確認もこめて重さを量ってみました。
片方で97g...。
今回はジャスト寸だったため、あまりゆとりがありません。手洗いしたとしても少し縮むと思うので、もう少し大きめに編んだ方がいいと思いました。となると必要分は両足で200g以上...?家にはあと210gあります。足らなくも余らなくなく、残りの毛糸をキレイに終わらせたいところです。
現在、編み過ぎて肝心な親指部分に水ぶくれができて痛いです。
早く本番の靴下に挑みたいところですが、少しペースを落とすべきかと思っています。あるいは強行して水ぶくれを破り、強靭な皮に育て上げるか...。普段は全く体育会系ではないのに、こんなところでいきなり根性が出てくるのは不思議なものです。どうなりますやら。
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前回アップしたミトンの糸はまだ買っておらず相変わらず未完成のままですが、次、始めました。
前にも書いた事があるノルビンドニングです。
ヴァイキング時代には既に使われていたと言われる、とても古いテクニックです。必要なのは木の針と100%ウールの毛糸だけ。親指に糸を絡めて編み進めていきます。毛糸はちぎりながら使うので写真のように端同士を絡ませて水で霧を吹き、こすり合わせて連結させます。それを木針に通して編んでいきます。針はトナカイの角で作られているものもあり、私もいつか欲しいと思っています。
移住前からやってみたいと思っていて、こちらに住み始めてから何度か編みました。しかし飽きました。やらずじまいで早2年。いや3年?今またやりたい波がやって来ました。乗ります。
参考書はいくつかあるようですがここの図書館や本屋にはなく、取り寄せになります。その時間もやりたいので、ネットで色々調べて編み始めました。棒針・かぎ針と同じく、様々な編み方があります。それらの編み目はネットで調べれば画像を見る事は可能です。が、見ただけでは何がどうなってそうなるのか、私には全然理解出来ませんでした。
というわけで、何かを編み始める前に編み方のサンプルをいくつか作り、やり方と感想を記録しました。
まずはノルビンドニングの中でも一般的な編み方がこちら。
左:Oslo stitch 右:Finnish stitch
Osloは一番簡単で、どんな太さの毛糸でも対応出来そうです。仕上がりは柔らかくなる反面、少し薄地になります。
Finnishもやりやすい編み方でした。Osloよりも厚地になります。
次。もうこれ以上はちょっと、と思った編み方2つです。
左:Musen stitch 右:Russian stitch
Musenは難しかったです。細い針と細い毛糸で編めばまだなんとかなりそうですが、私の針は太かったので手間の割には進まないし手はつるし...時間がかかりました。タコ糸が入っているような太いラインが出来るので、それをデザインにし、たい場合にはいいと思います。でも私はもう編まないでしょう...。
Russianも然り。これも細い糸が適していると思いました。右利きであれば、通常は右から目をすくって左へ通します。でもこの編み方はある部分で針を逆方向から入れます。右手に針を持っているのに左から右に差し込む難しさ...。最後の方では少し慣れましたが、もういいです。
次。これから編んでみたいと思ったこの2つ。
左:York stitch 右:Oulu stitch
Yorkはとにかくねじれますし、なかなか進みません。糸の引き方を揃えないと醜くもなります。でも楽しいです。見た目がフラットなので色々主張したくない時にはいいと思いました。
Ouluは安定感があります。ただ緩めに編むのがポイントだと思いました。編み物全般そうですが、私は編み目がきつくなる傾向にあるので、いい練習になりそうです。
他にも編み方はありますが、毛糸が終わってしまったのでサンプルは今のところこの6点のみ。
どんなものにも利点と欠点があります。そしてそれらは紙一重でもあります。
私が思うノルビンドニングの欠点、裏を返せば利点、はこんな感じです。
毛糸を沢山使う⇔厚地で暖かくなる
情報が少ない⇔調べる労力、プライスレス
親指が痛くなる⇔筋力アップ
無理矢理感は無視して下さい。
今までにノルビンドニングで手袋と帽子を編みました。
次は靴下に挑戦しようと思います。
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