ご無沙汰しております。
見返したら、最後の投稿は昨年の9月になっていました。
そこから私は何をやっていたのか...。
今日はいくつかお知らせをしたいと思い、久々にブログを書いています。
現在、昨年の秋には想像もつかなかった世界が繰り広げられています。コロナウィルスで何十万人もが亡くなり、漫画や映画でしか知り得なかった都市封鎖が至る所で行われています。ほんの少し落ち着いてきたと言われていますが、まだまだ前線で戦っている人々は沢山おり、終息には程遠い現状です。
スウェーデンは世界の中でも珍しい政策をとっています。都市封鎖はせず、中学以下の子ども達は通常通り学校に通い、ジムもレストランも営業しています。もちろんソーシャルディスタンスは1.5m以上(場所によって1.8mだったり異なる)とるよう注意していますし、他にもいくつかルールはありますが、いわゆる”緩い”対策の中、各々が責任を持って生活しています。
何が正しいのか、どうするべきなのか、答えは分かりません。個人レベルではいくらでも言えますし、実際私はスウェーデンの戦略を支持出来ません。が、それはあくまで”私は”というもので、国民性や人口や経済など色々なものを考慮したら支持し得るものなのかもしれません。私の賢くない頭ではせいぜい自分や身近な人達を守る為にはどうしよう、と考える程度です。
彼の仕事は若干時間短縮されましたが、先々週から通常通りに戻りました。彼はオフィスワークではなく、感染リスクがちょっと高い職種なので心配です。幸い今週から夏休みで4週間休暇ですが、家にいる私にも感染の可能性がありますし、少しでも回避するために布製のマスクを作りました。普段は全くマスクをしないスウェーデン人。現在も保健局はマスクは別段役に立たないからつけなくていい、と言っています。それでもこの田舎町でもマスクをする人をちらほら見かけます。彼も彼の家族も然り。つけてくれるようになったのにはホッとしました。今までに友人達も含め30枚近く作りました。就寝時の乾燥防止にもいいので、コロナが落ち着いても使えそうですし、私でも役に立てて良かったと思っています。
幸いここは田舎で、いつも通り家にいる私はコロナでもあまり変わらぬ生活を送っていますが、日本にはもちろん帰れません。厳密に言うと帰れますが、私や他人のリスク&面倒を考えると控える期間だと思っています。荷物も日本からは大幅に遅れますし、こちらからは送れません。
そこでご報告です。
いままでネットショップを営んできましたが、こういった影響や自分の気持ちもついていけていない事実も含め、ånyo retoro butikenは突然ですが本日をもって閉店させて頂く事にしました。購入して頂いた方々、応援して下さった方々、本当にありがとうございました。creema店はこれからも継続して行く予定ですが、現在は商品を送れないので”休暇中”(違和感がありますが)という表示が出ています。事態が落ち着いたらまた再開する予定ですので、その際にはまたご縁があれば嬉しい限りです。
そしてお知らせです。
今ではほぼ犬や私達の生活が中心となっているこのブログですが、当初はネットショップと絡めてのスタートでした。ショップがなくなる今、JUGEMブログを継続する必要性がなくなりましたので、はてなブログにお引っ越しします。
私達のかわいい犬、ティトを中心に、”カワイーヌ・ティトの北欧生活”というタイトル名で新たにスタートです。今までの記事もごっそり引っ越す事はできますが、区切りをつけたく真っ新な状態から始めたいと思っています。自己紹介や暮らしについて、このブログと重複する事がでてくると思いますが、応援して頂けると嬉しく励みになりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
私の生活はティトを迎えてから行動も気持ちも大きく変わりました。私とパートナーの関係もそうです。ティトを想うあまり、お互いの意見がぶつかる事が増えたり、優先順位がお互い変わったり。もともとよくケンカはしていましたが、もう日本に帰りたいなと思う事も増えました。それでもティトが私達を癒してくれたり、笑わせてくれて前を向かせてくれます。2人の時にはなかった大変さと喜びのどちらもありますが、結果的にはかけがえのない時間と気持ちをくれているティト。毎年冬には太陽を浴びられないせいで気持ちが滅入り、動悸や寝不足で心身共に滅入っていた私ですが、それもティトが来てくれたお陰で驚く程暖和されました。飼う前は犬に若干の恐怖心を抱いていたパートナーも、今では大の犬好きです。どんなに大きい犬でも怖がらず喜んで撫でられるようになりました。そんな彼をみられたのも嬉しい変化の一つです。私達より短い命のかわいいティトが、楽しい人生(犬生?)だったと思ってくれるのが一番の望みです。
かわいいかわいいティト。
毎日何回かわいいねーと言っていることか...。
可愛すぎてカワイーヌ・ティト。
という訳ではてなブログに続きます!
このブログ読んで下さった全ての方々、応援どうもありがとうございました。
昔のビバヒルの吹き替えがアレだった事は有名な話です。
中でも、デヴィッド坊やがよく言うセリフがこれ、”ワーオです”。
すげぇ!と言いたい時、意表をつかれて驚いた時、坊やはよくワーオですと洩らしていました。
ワーオです...
昨日、気付けば私はそう呟いていました。
スウェーデンのアパートのキッチンはだいたいどこも似たようなものです。丸いプレートが電気で発熱するタイプのソリッドエレメントコンロか、フラットなIH。その下部分にはもれなくオーブンが設置されており、コンロとオーブンが一体化しています。
オーブンを開ける時、親指でつまみを押してロックを外してから開けますが、つまみにかぶせてあるプラスチックが割れてしまいました。金属がむき出しになっているので、ミトンをつけないと熱くて触れません。入居時に既に割れており、早々に直してもらったのですが、それから3年でまた割れました。
自治体に連絡して替えのプラスチックカバーをつけてくれるよう頼みました。やってきた修理人はオーブンの型番を確認し、合うものを取り寄せてからまた来ると言って去って行きました。
それから数週間。
いつものように忘れられてるな、と思った頃にまた別の修理人がやってきました。オーブンの型番を確認させてくれ、と。報連相が上手くいってないのだろうと思い、私は何も言わずにキッチンに通しました。写メを撮って去ったその修理人。
それから数週間。
昨日、ティトとの散歩が長くなり、いつもより遅めの昼食となりました。13時半頃から準備に取りかかり、サーモンと野菜のホイル蒸しをフライパンで熱し始めました。だいたい20分で出来上がりですが、10分が経過したところで玄関のベルが鳴りました。オーブンを取り替えに来た者だけど、と前回の2人とはまた違う修理人がそこに立っていました。キッチンに通すと、ちょっと料理止めてくれる?と修理人。オーブンのつまみ変えるだけなのに?と思いつつ、言われるがままフライパンをどけました。修理人はオーブンコンロを前に引きずり出し、サイドに記されている型番を確認しました。また確認?とちょっとうんざりした私に、その修理人は必要なものを車に取りに行くから、と言って家を出て行きました。つまみ1つなのに?持って来なかったの?と不思議に思っていると、もう一人別の修理人を連れてやってきました。新しいオーブンコンロと共に。
ワーオです。
つまみ交換ではなく、本体ごと交換になりました。
今まで使っていたものをごっそり取り外し、電動ドライバーやら水平器などで色々調整しつつ、彼らは新しいものをカポっとはめました。その間30分。途中だった鮭のホイル蒸しはゾンビ化。夕食のために解凍し、冷蔵庫に入れようと思っていたパイシートはカピカピ。
賃貸のアパートなので、元々のオーブン&コンロは使い古され、落ちない汚れや傷がたくさんありました。新しいものになって嬉しいのはもちろんですが、事前に連絡をくれていたら、そもそも全取っ替えだと教えてくれていたら、とモヤモヤする気持ちもあり、結果ワーオです。
しかもこれ、背後のコンセントが邪魔して壁との間に隙間があります。私達が前に使っていた型とはちょっと異なるらしく...。
いやだ...。
この状態で設置完了?と訊ねると、コンセントが邪魔してるから、と修理人が返答。それはわかるけどこの状態では困る、と伝えたところ、じゃあ他の修理人を手配するから、と言って2人は帰って行きました。いつ来るのかはもちろん不明。聞かなければきっと手配せず。なんだか気分がパッとしませんが、ゾンビ化したホイル蒸しを新品のブツで温め直し、黙々と食べました。
帰宅した彼に、無言でオーブンコンロを見せました。
ワーオ。
冗談抜きで本当にそう呟いた彼。
新しくていいけど、何この隙間。ってごもっとも。
隙間に油が落ちて行かないよう、しばらく工夫しながら使って行こうと思います。
因みに設置直前、IHの方がよかった?と聞かれました。IHがいいと言ったらどうなっていたのか。その後の事を考えると色々面倒くさくなって、それでいいよ、と言った私は間違っていたのか。
以上、素直に喜べない新品家電でした。
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北スウェーデンではまだ冬の3月末のある夜。
彼が迷子犬のイェムトフンド、ルートを保護し、家に連れて帰ってきました。
ルートはメスでとても人懐っこく、私達のことを全く警戒する事なく、家の中にすんなり入ってきました。足が長くてガッチリしているイェムトフンド。普段接している犬は小さなハバニーズのティトなので、最初私達はどうしていいのかわからずどぎまぎしていました。何歳かもわかりませんし。晩ご飯をあげた後は、とりあえずルートのしたいようにさせようと思い、見守る事に。
ティトは突然やってきた大型犬に驚いていましたが、怯えるわけでも吠えるわけでもありませんでした。ルートはティトよりも部屋の探索に興味があるようで、全ての部屋に入って匂いを嗅ぎ、状況を把握しようとしている様子でした。ティトは一定の距離を保ちつつ、ルートの後をついて歩いていました。かわいい。
一通り調べた後、ティトが普段遊んでいるマットで遊び始めたルート。
え?それ僕のなんだけど?と言いたそうなティト。
ティトが近づいたこの時、一緒に遊ぼう!とルートが誘い始めました。突然誘われてティトはびっくりしたようですが、なかなかどうして、ルートの周りをぴょんぴょんしながら遊び始めました。ですが、夜で疲れていたティトは、しばらくしたら普段通りベッドに横になってうとうとし始めました。
私達はルートの首輪に彫られた電話番号から、飼い主の名前と住所を知る事が出来ました。家に連れて行く?と相談しましたが、そもそも家の電話に出ないので連れて行っても意味がありません。留守電に入れたメッセージを聞いてもらうのを待つしかないのか...。
今夜はルートを泊める事も覚悟した私達。
そんな事はどこ吹く風のルートは...
床に座っている私の横でゴロンして、体をぐりぐりこすりつけてきました。
こんなに簡単にお腹を見せていいのか…?と私が聞きたいくらい、無防備にじゃれてくるルート。ティトはこのように甘える事はないので、ちょっと新鮮で嬉しくなりました。ティトとはまた別の可愛さ。
ちょっと話がそれますが、同じ犬でもこうも違うものか、と思う事がもう一つ。抜け毛。ティトの場合、ブラッシングの時にブラシに溜まるだけで、それ以外ではほとんど抜けません。ですが、ルートの抜け毛といったらもう...。洋服からカーペットまでルートが居た場所には沢山の毛が散らばっていました。掃除をすればいいだけですが、面倒だと思う人もいるでしょう。そういう意味でも犬種選びって大事だと思いました。
ルートが家にきてから2時間半。
試しにもう一度警察に電話してみることにしました。が、答えは同じ。誰からも迷子犬捜索の連絡は入っていないから、そのまま保護しておいて、と。仕方ないね...と電話を切ろうとした時、電話口の警察官がちょっと待って!と叫びました。たった今、迷子犬の問い合わせ電話が来たようなので、その電話とこの電話を繋ぐ、と。へぇーそんな事できるんだーと違う事に驚いていた私ですが、繋がれた通話口の人は思った通りルートの飼い主でした。
そもそもなぜルートが丘にいたのか。
小学生の子ども達が家で留守番していたそうですが、ヘラジカの匂いを嗅ぎ取ったルートが、ドアをどうにかして開けて出て行ってしまったようです。ルートはまだ2歳だった事が判明しましたが、まだ自分を抑える事が出来ずにヘラジカの元に駆け寄ってしまったようです。彼が電話をした時、飼い主は外を探しまわっており、留守電も聞いていなかったようです。何はともあれ、無事に帰れるようになり安心しました。
私達はそれまでルートにかかりきりになっていましたが、ふとティトを見ると、ベッドから出て寂しそうにこちらを見ていました。
あぁ...ごめん....。
今すぐ迎えに行くから!と言って電話を切り、15分くらいして飼い主はやってきました。ルートはとても喜んで飼い主の元に駆け寄り、飼い主は私達に感謝を述べ、今度お礼を持ってくると言って帰って行きました。22時半。長い夜は終わりました。
雪がとけてヘラジカもいなくなり、また普通に丘に散歩に行くようになりました。丘の近くに住んでいるルート。たまに出くわしてはティトと挨拶をしたり、私達に愛想を振りまいたりするようになりました。
あれから5ヵ月経った今。
あれぇ?
あの時おっしゃっていたお礼はどうなったのかなー?
と、私はいやらしくずっと覚えています。
別に何かして欲しいわけではありませんが、覚えています、ということです。
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前回の記事でスウェーデンの国犬であるイェムトフンドについて書きましたが、今年の3月終わり、私達はその犬と深く関わる事になりました。
日本ではもう春が始まっていたその頃、北スウェーデンではまだまだ雪がこんもり残っていました。川や湖ももちろん凍結。毎年ヘラジカはそんな場所を渡って住宅地まで歩いてきますが、今年はその数がとても多かったようです。家の裏庭や普段行く森周辺でもよく目撃されていました。
そんなある日、ティトと共に夜の散歩に出掛けた彼。ヘラジカ目撃情報があった丘方面には行かないようにね、と言っていたにもかかわらず、すっかり忘れて彼らはそちらに歩いて行きました。それを知らずに家でのんびり待っていた私。そこに彼から電話がかかってきました。
コードレッド!コードレッド!と叫ぶ彼。
かなり慌てた様子で、なにやらごちゃごちゃ言って一方的に電話を切りました。
ヘラジカと犬がいて助けるけどティトがいるから一回帰る!という内容。私は終始、は?という感じ。とりあえず一回帰って来るって言うから、その時話を聞こうと思っていました。
彼は帰ってくるなりティトを私に預け、冷蔵庫からソーセージを持ち出し、じゃ!と言ってすぐに出掛けようとしました。ちょ待てよ!と呼び止める私に対し、急いでるから!と若干キレ気味の彼。とりあえずちょっと落ち着いて、状況を教えてとお願いしました。
支離滅裂な彼の説明をまとめると、丘にヘラジカが居た、と。で、そのすぐ近くに何故かノーリードのイェムトフンドがいて、ワンワン吠えまくっていた、と。犬を助けようにもティトがいるのでどうにも出来ず、とりあえずティトを帰宅させて改めて助けに行く、と。
丘のどの辺なのか、助けた後はどうするつもりなのか、色々聞きたい事は沢山ありましたが、彼は早く戻って犬を助けないと!と気持ちが先行し、今すぐ家を飛び出す勢いで話にならず。戻った頃には飼い主が現れているかもしれないし、と私は気持ちを切り替え、彼を見送りました。ティトの足を洗って乾かして待つ事しばし。
なかなか戻って来ない彼。まさかヘラジカが怒って襲ってきたか...?とちょっと心配になった頃、彼から電話がありました。
いい?落ち着いて聞いてくれる?
実は今家の側にいるんだけど、犬を保護して車に乗せています。
これから犬と一緒に家に帰ろうと思うのですが、心の準備をお願いします。
以上。
飼い主現れず、か...。
私に怒られると思った彼はおずおずと丁寧に話してきました。さすがに犬を置き去りにして来いなんて言いませんが、そう思われた私って。普段の鬼さ加減がこんな時に出るものです。ってそんな事はどうでもよく。
イェムトフンドは大型犬です。ティトは大丈夫だろうか。その前に私は大丈夫だろうか。ちょっと不安になりました。
帰宅した彼とイェムトフンド。犬の首輪にはルートという名前が彫られていました。
改めて彼に話を聞くと、ティトとのんびり歩いていたら、丘の上の方で犬がずっと吠えていたので不思議に思い、ティトを抱きかかえて腰以上まである雪をかき分け、上の方まで行ったそうです。そこでルートとヘラジカを見つけたとの事。イェムトフンドはもともとヘラジカの狩る犬種です。匂いを感じたのでしょう、家から抜け出したか散歩中に飼い主の隙をみて走ってきたか、本能のままに辿り着いて対峙していたようです。近くに飼い主らしき人は誰もおらず。警察に電話したら、しばらく面倒を見てくれと言われ...。
ヘラジカはとても大きく、怒ったときはとても危険です。再度丘に行った彼は、家から持って行ったソーセージをルートの視界にちらつかせ、どうにかおびき寄せて車に乗せたそうです。ルートとヘラジカの距離はほんの3m。ルートに近づく=ヘラジカにも近い、まさに命がけ。誰も傷付かなくて良かったです...。
ルートが家にきて私達は気付いた事がありました。外では暗くて見えなかったけど、首輪には名前と一緒に電話番号も彫られていました。なんだ!すぐに解決じゃない!と思った私達。しかし彼がその番号に電話しても留守電になるだけ。一応メッセージをいれましたが、その後折り返しかかってくる事はありませんでした。
さてどうしたものか...。ちょうどティトの晩ごはんの時間だったので、ルートもお腹が空いていると思い、ティトのフードを多めにあげてみました。がつがつ食べたルート。良かったと思いつつ、さぁ次はどうするか...。時間は19時半。私達は頭を抱えました。
長くなりそうなので、今日はここまでにします。
結論から言うとその日のうちに解決したのですが、続きはまた後日。
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フラッと寄ったリサイクルショップで、彼が犬の辞典を買ってきました。
かわいい。
進化の歴史から犬と人との歴史、コミニュケーションの方法、体の構造等、犬にまつわるあらゆる事が記されています。犬と暮らしている人にとっては読むのが楽しく、勉強にもなる本です。スウェーデン語が出来れば、ですが。有り難い事に写真や絵が載っていますので、私はそれを見ながらなんとなーく分かったような気になっています。つまり分かっていません。
が、そんな私でも頑張って解読したいページがあります。
それは犬種別説明のページ。
仔犬の頃のティトはどんな犬や人にも喜んで近づいて行き、愛想を振りまいていました。それが幼さの象徴でもあったのですが、成長したティトは仲良くなりたい人&犬を選ぶようになりました。
人の好みはだいたい分かります。
あまり大声ではなく、高い声を出してくれる人は好き。なので必然的に女性の割合が多いです。背の高い男性はちょっと苦手ですが、仔犬の頃からよく接している人は大丈夫です。子どもはすぐに頭を撫でようとするので、あまり好きではないようです。散歩コースに子どもが遊んでいると、立ち止まって警戒します。
犬の好み。これは未だにちょっと分かりません。
仲の良い犬達になにか共通点があるかもと思い、犬種別の説明に興味が湧きました。
斜め前に住んでいるジャーマン・ショートヘアード・ポインター。
スウェーデンではVorsteh(ヴォシュテー)と呼びます。
もともとは狩猟犬だったそうですが、今はあまり狩猟用ではないようです。ティトの友達はいつも木の棒を口にくわえて散歩をしています。運動量はかなり必要なので、飼い主は自転車に乗っています。ティトを見ると尻尾をぱたぱた振るので、その尻尾に私もティトも何度も打たれました。体格は60〜65cmなので、かなり強し。
こちらも斜め前に住んでいる、Affenpinscher(アッフェンピンシャー)。
猿のような顔の小型犬。ティトよりもだいぶ小さいです。
日本にはあまりいないようですが、スウェーデンでは割とよく目にします。ティトの友達はおばあちゃんなので、歩くスピードがかなり遅く、ぺたぺたゆっくり散歩しています。体格とその歩き方と顔がとても可愛く、私も大好きな犬です。家庭犬と見せかけて実はネズミを捕まえるのが上手だったり、匂いを追跡する能力が高かったり。
蚤の市で出会ったフィンスク・ラップフンド。
フィンランドの犬で、恐らく日本にはいない犬種です。
ティトはたぶんこの犬に一目惚れしたと思われます。
今まで色々な犬に会ってきましたが、出会うや否やもの凄く喜んで、私も彼も驚いたのを覚えています。この犬も然り。相思相愛だったのでしょう、お互いの喜びようと言ったらもう...。大きめの中型犬なのでティトとの体格差はかなりありましたが、そんなことは彼らにはどうでも良かったようです。
他にも見てみましたが、あまり共通点を見出せず。
大きな犬とお年寄りの犬は割と好きな傾向がありますが、あとはただの相性でしょうか。犬種関係なく。
そういえば肝心のハバニーズ。
もちろん見てみました。
キューバ産と言われていますが、現在キューバでは珍しいそうです。上流階級の人々に可愛がられていたようですが、フランスやロシア、キューバでの革命の影響でそういった人々がアメリカに亡命したり、階級がなくなった為、数が減ったそうです。他にもいくつか書いてあったハバニーズ解説、読んでみてもなんだかピンときません。なぜ?
だって宅の坊やは...
びよーん。
平均体重3〜6kgとありますが、ティトは7.6kg。
平均身長20〜28cmとありますが、ティトは40cm。
個体差があることを忘れるべからず、ということです。
ですが、自分達の生活に合う犬種は何なのか、飼う前に調べるのはとても重要な事だと思います。
最後にもう一種、ティトがひょんな事から仲よくなった犬を紹介します。
スウェディッシュ・エルクハウンド。
スウェーデン語ではイェムトフンド。スウェーデンの国犬です。
今年の冬に起きたひょんな事は、私達にとってかなり大きな事件だったのですが、それについてはまた後日。
ティトの好みが分からぬまま、今日は終わりたいと思います。
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